寄せ鍋とドイツ白ワインのペアリング
前回に引き続き、KALDIで買ったドイツの白ワインの登場です。
GWF フランケン シルヴァーナー カビネット・トロッケンについて
ボックスボイテルが進化してた
風情溢れる丸いワインボトルが特徴的です。このボトルの形、エキセントリックで奇をてらったボトルデザインというわけでは決してなく、伝統的なデザインなのですよ。
「Bocksbeutel(ボックスボイテル)」という形で、紀元前1400年頃にケルト族が使った容器の形にその源流があると言われています。
今回、いろいろ調べていて気づいたのですが、ボックスボイテルのデザインは、さりげなく進化を遂げていたのです!2015年にドイツ・ハンブルグを中心に活躍されているデザイナーPeter Schmidt(ペーター・シュミット)さんにより、やや角張った形のデザインとなりました。
新旧デザインの違いは、こちらのサイトが分かりやすかったです。お金なくて画像購入できなかったけど…。
新デザインのお披露目会の動画も見つけたので貼っておきます!新デザインについては「Bocksbeutel PS」というように、「PS」と入れると検索でヒットしました。デザイナーさんのイニシャルでしょうか。
ワインの詳細
ようやく本題に入りまして、ワインについてご紹介しましょう。
ドイツワインって、その素性がラベルにほぼ記載されているという特徴があります。最近は国際化の波により、その傾向が薄まってきているようですが。
改めてワインの名前を見てみましょう。
GWF フランケン シルヴァーナー カビネット・トロッケン
- 「GWF」:生産者の名前。GWFというのはフランケン生産者協同組合のことです。
- 「フランケン(Franken)」:生産地。ドイツ中南部から南ドイツの北部に位置しています。
- 「シルヴァーナー(Sylvaner)」:ブドウ品種名。ジルヴァーナーとも。香りの特徴は柑橘類、青リンゴ、白い花、ハーブなどで、比較的個性が控えめで繊細ですっきりとした味わいが特徴です。
- 「カビネット(Kabinett)」:品質分類。原産地呼称保護制度におけるカビネットという基準を満たしていることを表しています。ドイツの場合、伝統的にブドウ収穫時の果汁糖度が、高品質のワインを作る条件として考えられてきたので、残糖量も影響してきます。残糖量によってワインの味わいの変わってくるのですが、カビネットの場合、繊細で軽いスタイルのワインであることが期待されています。
- 「トロッケン(Trocken):味わい。Trockenはドイツ語で、辛口(ドライ)を意味します。したがってこのワインは、甘みの少ない辛口タイプのワインです。
ペアリングについて
もともとこちらのワイン、KALDIのWebサイトで「寄せ鍋に合うワイン」として紹介されていて、それを試してみたくて買いました!
【KALDI公式サイトGWF フランケン シルヴァーナー カビネット・トロッケン(白)】
ワインは、飲んでみると白い花やレモン、白桃の香りがして、華やかな印象です。その割に、味わいは酸味に丸みがあり、香りの印象の割にはまろやか。
では、寄せ鍋と合わせてみましょう!自分で1から作ると、ちゃんと一般的な「寄せ鍋」が作れるか不安だったので、エバラ食品「プチッと鍋 寄せ鍋」を活用。
具材は白菜、しめじ、豚肉など。鍋に具材と水と「プチッと鍋」を入れて、ひたすら煮るだけで完成する。やはり冬は鍋に限ります。
というわけで美味しくできました!(それにしてもKALDIのイメージする寄せ鍋との差がすごい)
ワインの酸味がまろやかなので、寄せ鍋の優しい甘みに合います!ワイン自体は辛口で、甘みはない。なのに合う。ワインペアリングって面白いですね〜!