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ワイナリー巡り:パスカル・マルシャン(フランス/ブルゴーニュ /オンラインイベント)

2021年2月19日(金)、Winomyさんのオンラインイベント「ブルゴーニュ自然派ワインの生産者パスカル・マルシャンがライブ中継で登場!オンラインワイナリーツアー」に参加しました!

オンラインイベントについて

参加費

参加費は以下の通りです。

  • 赤ワイン付 4,500円
  • 白ワイン付 4,500円
  • 赤白ワイン付8,000円
  • 視聴のみ 1,000円

今回も、ワイン単体をショップで購入するよりも、イベントに参加してワインを手に入れた方が安いという、お得な価格設定です。私はお得さに釣られ、赤白ワイン付のチケットを購入しました。

参加方法

Winomyさんのイベントページから申込みをしました。当日はZoomというオンライン会議システムで開催されます。申込をすると当日のZoomのアドレスなどが送られてくるので、開催時間になったらそのアドレスから入室します。

プログラム

19:30に開始し、21:00に終了するプログラムです。以下のような流れで開催されました。

  • フランスワインの魅力を解説
  • 生産者パスカル・マルシャン紹介
  • ミュジニーのブドウ畑~街並み中継
  • ニュイ・サン・ジョルジュのワイナリー(地下セラーやテイスティングルーム)中継
  • テイスティング
  • 質問コーナー

生産者パスカルマルシャン紹介

まずは事前にフランスワインの魅力とパスカル・マルシャンさんについて、スライドを使ってお勉強タイムです。フランスワインの魅力の部分はこの記事では割愛します。

パスカル・マルシャンはカナダ出身の醸造家。ブルゴーニュへ移住し、ブルゴーニュワインの作り手として、今や世界中に認められている。

ドメーヌ・ブルーノ・クレールやコント・アルマン、ドメーヌ・ド・ラ・ヴジュレの醸造家としてキャリアを積み、現在はカナダ人のトーズ氏と共同で畑を取得しドメーヌを営んでいる。

その傍らマルシャン自身の名を冠する小規模ネゴシアンとしての活動も行っている。

当日の資料より引用

パスカル・マルシャンさんのご経歴など伺った後は、いよいよ現地とオンライン中継を繋いでのツアーとなります。

ミュジニーのブドウ畑

ツアーはWIne Loverたち憧れの地、ブルゴーニュ地方ミュジニーにある畑から始まります。パスカル・マルシャンさんが乾杯の音頭を取り、いよいよスタートです。先週は同じ時間でマイナス10度だったそうですが、今日はプラス10度と暖かいため、喜んでいらっしゃいました。

ブドウ畑は現在、剪定の作業中です。剪定は3月下旬に終わるそうです。

ブドウの枝は、通常ブルゴーニュではパスカル・マルシャンさんの手の位置くらい(130cmくらい)まで育てるそうですが、こちらの畑では伸びても切らずにしばらく触らないことで、180cmくらいまで伸ばすそうです。

なぜそんなに高く伸ばすかは言っていなかった(か、私が聞き逃した)ので明確ではありませんが、ブルゴーニュは冷涼な地域なので、ブドウの枝葉に光を当てて温めることでブドウを完熟させるのかな、と思いました。あくまでも私の推測です。

マルシャンさんは1985年に初めてワインを作ったそうです。そしてこちらがその1985年に植えたブドウの木。他の木は1995年に植えた、樹齢20年くらいの木が多いそうです。

こちらの畑は0.02ヘクタールと非常に小さな畑だそう。ここはちょうどミュジニーの境界で、向こう側にはヴージョのプルミエクリュが広がります。(位置関係については、この下にブルゴーニュ地方 コート・ド・ニュイの地図を置いておきましたので、ご参照くださいませ!)

マルシャンさんについて行き、一段下の畑に移動します。

ミュジニーの特徴は石灰岩土壌ですが、こちらの壁からはその土壌が丸見えになっているのがわかります。(コート・ド・ニュイには意外とこういう禿山状の斜面が多いらしく、ブドウ畑の景観を損ねているという声もあるとか。確かに、私もこちらを見たときは驚きました)

それではブドウ畑を離れ、ニュイ・サン・ジョルジュのワイナリーへと車で向かいます。

街並み中継

ここからはブルゴーニュ地方のコート・ド・ニュイの有名な地名が出てきますので、先に地図を出しておきますね。赤い字で書いてあるミュジニーというところが現在地で、目的地はニュイ・サン・ジョルジュです。

出典:「ブルゴーニュワイン」(河出書房新社)

出発してまず見えるのがミュジニーの畑です。

そしてこちらがクロ・ド・ヴージョ。ヴージョ村にある有名な区画の一つで、格付けはグランクリュです。

グラン・エシェゾー。ヴージョ村とヴォーヌ・ロマネ村に挟まれたフラジェ・エシェゾー村にあるグランクリュの区画です。

リシュブール。ヴォーヌロマネ村のグランクリュ。

「そしてここはどこでしょう?」とマルシャンさんが茶目っ気たっぷりに質問します。正解は…あの有名なロマネ・コンティでした!ここでは車を停めて 「ROMANEE CONTI」の文字を見せてくれました。

続いてはヴォーヌ・ロマネの街の中です。マルシャンさん曰く「ヴォーヌ・ロマネは壁が多く、暗い街。でもその壁の中に宝物がたくさんある」。

ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティの横も通り過ぎましたよ。たしかに高い壁が多い街並みですね。

そしていよいよマルシャン・トーズ(パスカル・マルシャンさんの醸造ブランドの名前)の本拠地、ニュイ・サン・ジョルジュ村へと入ります。

こちらはニュイ・サン・ジョルジュ村のブドウ畑です。

ニュイ・サン・ジョルジュのワイナリー中継

ワイナリーへ到着しました。

パスカル・マルシャンさんが手掛けるワインには、2つのブランドば存在します。

一つはマルシャン・トーズといって、他社が作ったブドウを買い取ってワインを作るネゴシアンブランド。もう一つはドメーヌ・トーズといって、冒頭で見せていただいた自社畑で栽培・収穫したブドウからワインを作るブランドです。いずれのブドウも、こちらのワイナリーでワインとなって販売されていくのですね。

そしてパスカル・マルシャンさんが作るブドウの特徴として、ビオ・ディナミ栽培が挙げられます。

ビオ・ディナミとは「土壌が本来持つエネルギーと自然界に存在する力で農作物の生命力を高める」という考え方に基づいた農法。化学的な農薬と肥料を使わず、天体の動きとの調和、動物との共生、独自の調合剤の使用などが特徴。

当日の資料から引用

瓶に入った白い粉を見せてくださるマルシャンさん。

中身はシリカパウダーだそうです。水と一緒に混ぜて畑に撒くそうです。ビオ・ディナミ農法では化学的な農薬は使わないので、こうした独自の調合剤(「プレパラシオン」といいます)を使います。

また、この日は見ることはできませんでしたが、牛の角を使ったプレパラシオンもあるそうです。6ヶ月間土に置いておかないといけないため、この時は土の中。出すのは3月末だそうです。

そして、ワイナリーの様子を撮影した動画を見せていただきました。

テイスティング

今回テイスティングするのはこちらの2本です。

  • マルシャン・トーズ ブルゴーニュ・シャルドネ 2017(白)
    • ブルゴーニュの各村選りすぐりのブドウで造られたワイン。樽熟成により味わいに奥行きがあり、しなやかな酸と適度なコクのバランスが魅力。ビオディナミカレンダーに基づき造られた、ブルゴーニュのシャルドネを堪能できる1本。
  • マルシャン・トーズ ブルゴーニュ・ピノ・ノワール 2017(赤)
    • マルサネ村、ニュイ・サン・ジョルジュ村、そしてマランジュ。ブルゴーニュを南北に渡って素晴らしいブドウをバランスよく集めた、まさにブルゴーニュ赤のパッチワークとも言うべきワイン。ビオディナミカレンダーに基づいたルールで熟成。フレッシュな果実味とコクのある軽やかなボディ。ピノ・ノワールの香り高さを感じる1本。

2017年は特別なヴィンテージだったそうです。というのも、それまでの2011年から2016年は霜やヒョウの影響が強かったのに対し、2017年以降は安定した年の始まり、いわば転機の年となりました。

特に2017年は白ワインのグレートヴィンテージと言われているそうで、ミネラルが多くクリスピーなのに果実味豊かでバランスが取れたワインとなりました。

こちらの白ワインに合わせるチーズは、コンテやボーフォールなどが良いそうです。

一方、赤ワインの方は、今も楽しめるがポテンシャルは長く、楽しめるヴィンテージだそうです。エポワスやアミドシャンベルタンというチーズとよく合うそうです。

まとめ

いつも通り、安定のWinomyさんのワイナリーツアー。楽しかったです!

パスカル・マルシャンさんがカナダ人で、ブルゴーニュに移住してワインを作ってるということもあり、ブルゴーニュで生まれ育った醸造家さんとはちょっと違った目線でブルゴーニュの紹介をしてくださったのも勉強になりましたし、とにかくマルシャンさんの笑顔が溢れて、穏やかでハッピーな気持ちになれるワイナリーツアーですごく良かったです。

リアルでブルゴーニュを訪問したくなりましたし、その時は絶対にパスカル・マルシャンさんのワイナリーに行くぞと密かに決意しました。ワインもとても美味しくて、すっかりパスカル・マルシャンさんのファンになりました!