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ワインダイエットのワインはどう選ぶ?白赤で効果は違う?NGワインは?

ワインには赤ワインもあれば白ワインもあります。味わいも辛口から甘口まで様々。ワインダイエットではワインはどのように選んだら良いでしょうか?ワイン大好きな私が調査して参りました!

どうしてワインで美ヤセできるの?

血糖値を下げるから痩せる!

ワインには血糖値を下げる効果があることが分かっています。特に白ワインにその効果が高いことが、2004年にドイツで報告されています。

私がワインダイエットの参考にさせていただいている『ワインでやせる!糖質オフのおつまみダイエット』の著者である牧田善二先生の記事に詳しく載っているので、興味がある方はご覧になってくださいね。

ビールは太るが、白ワインは逆にやせるという衝撃 

なぜ血糖値を下げることが痩せることに繋がるのでしょうか?その答えは下の図にあります。

糖質の高い食事を取ると血糖値が上がります。するとインスリンが分泌され、糖を細胞にエネルギー源として貯め込むように指示します。しかし、その時に余ってしまった糖が中性脂肪に変わることで、肥満を引き起こすのです。

血糖値を下げるとインスリンの分泌を抑えることができ、肥満の原因となるブドウ糖が蓄積されません。さらに、体内の脂肪を分解してエネルギー源とするようになります。このようにして痩せるメカニズムが生まれるのです。

詳細はこちら↓の記事でもご紹介させていただいています。

AGEを抑えるから美しくなる!

AGE(終末糖化産物)は老化の原因物質です。したがって、老化を防ぐためには、AGEを体内に蓄積させないことが一番重要です。

どういうことかというと、AGEは人の体内のタンパク質と糖が反応して「糖化」することで生成されます。例えばコラーゲンなどがタンパク質に当たります。一方、糖はお菓子や甘い飲み物、炭水化物に多く含まれています。

「糖化」が起こることで、肌のハリや弾力が低下したり、シミ、シワの原因になったりします。というのも糖化によって、美肌を保つのに必要なコラーゲンが茶色く劣化してしまうからです。

さらにAGEは肥満の原因にもなることが分かっています。体内にAGEが蓄積されると、お腹の脂肪細胞が肥大化します。するとお腹がぽっこりと出てきて、メタボ体型になってしまうのです。

このように老化の原因となるAGEですが、ワインにはAGEを抑える効果があります。したがって、ワインを飲むとAGEが抑えられ美しくなれるのです。

効果的なワインの成分

赤ワイン

ポリフェノール

ブドウのポリフェノールは、種子に約77%(プロアントシアニジン、カテキン、タンニンなど)、果皮に約21%(レスベラトロール、アントシアニン、フラボノイドなど)含まれています。

ポリフェノールは特に赤ワインに多く含まれています。ポリフェノールには抗酸化作用があり、動脈硬化の原因になる悪玉活性酵素を消滅させることができます。

フランス人は肉食が多く、脂肪の多い食事を摂取しているにもかかわらず、心疾患による死亡率が低いそうです。その理由は赤ワインを多く飲むからだという研究結果があり、「フレンチ・パラドックス」として知られています。フレンチ・パラドックスにより、赤ワインの健康効果に注目が集まりました。

レスベラトロール

レスベラトロールもポリフェノールの一種で、果物に多く含まれています。ブドウには果皮に多く存在し、1992年にワインに含まれていることが確認されました。

レスベラトロールはアイチエイジング、アルツハイマー予防、認知症予防、寿命延長、ガン予防、脳の活性化、肥満減少、心疾患予防など、多彩な健康寿命効果があります。

さらにレスベラトロールは、コラーゲンを分解する酵素「コラゲナーゼ」の働きを抑制し、コラーゲンの減少を防ぐことで、肌のシワやたるみを予防する効果があります。

また、レスベラトロールを含む食品を毎日摂取することで、肌の潤いがアップし、シミが減少したという研究結果もあります。

白ワイン

白ワインには冒頭でご紹介した血糖値を下げる働きのほかにも、注目成分が含まれています。

抗菌作用

特に白ワインには、酒石酸やリンゴ酸などの有機酸が含まれ、腸内細菌群のバランスを整える作用があります。

また大腸菌やサルモネラ菌に対する抗菌力が高く速攻性があるため、大腸癌の予防に繋がります。抗菌力が高いということは、生牡蠣や刺身などナマモノと一緒に食べると良いですね。

高い殺菌力は、吹き出物の予防や解消にも有効です。

カリウム

カリウムは細胞の浸透圧を維持する働きを担うミネラルです。体内のナトリウム(塩分)を排出し、血圧を正常に保ちます。利尿作用があり、余分な水分が排出されるため、むくみ防止につながります。

また気持ちをリラックスさせストレスを軽減する効果もあるそうです。

どんなワインを選べば良い?

価格帯

安価なデイリーワインでも、高級なワインでも効果は変わりません

強いていえば、熟成した赤ワインはポリフェノールが増えるため、動脈硬化予防作用が若干強くなるそうです。

しかし続けることに意味があるので、ご自身が続けやすく満足できる価格のワインで良いと思います。

糖度の高いワインに注意!

ダイエット目的のワイン選びなら、基本的に「辛口」ワインを選びましょう

以下に挙げたワインは甘口ワインの例です。いずれもラベルに「甘口」と記載されていることが多いので、ワインを買う時は注意深く確認することをお勧めします。

赤ワイン

  • ポートワイン
  • モーリー、バニュルス、リヴザルトなど南フランスのヴァン・ドゥー・ナチュレル(天然甘口ワイン) 

白ワイン

  • 貴腐ワインは貴腐菌がついて糖度が凝縮したブドウから作ったワインで、甘口です。
    • ドイツのベーレンアウスレーゼ(Beerenauslese)、トロッケンベーレンアウスレーゼ(Trockenbeerenauslese)
    • トカイワイン
    • ソーテルヌワイン
  • ドイツのアイスヴァイン(Eiswein)、カナダのアイスワイン(Ice wine)などは、凍結して糖度が凝縮したブドウから作るワインで、甘口です。

ロゼワイン

  • ホワイトジンファンデルは、アメリカのロゼワインです。発酵を途中で中断して甘口に仕上げています。

スパークリングワイン

  • セック(Sec)、ドゥミ・セック(Demi-Sec)、ドゥー(Doux)は最後に多めに糖分を加えて甘口に仕上げています。
  • アスティ(Asti)。イタリアのマスカットを使ったスパークリングワインです。発酵を途中で止めることで、ブドウの甘さを残していて甘口です。

ポリフェノールの多い品種・少ない品種

ワインを作るブドウ品種によって、ポリフェノールの含量が異なります。ポリフェノールが多い品種は皮の色が濃く、タンニンといって口に入れた時に感じる収斂性や渋みが強いものが多いのが特徴です。赤ワインが得意でない方は、ポリフェノールの含量が少ない〜中程度の品種、特にピノ・ノワールやガメイを選んだ方が飲みやすいです。

ポリフェノールが多い品種を選ぶ場合は、ラベルに書いてある年号から10年くらい経ったものを選ぶと、ポリフェノールも増えている上に、タンニンがワインに溶け込み、若いワインよりも飲みやすくなっているのでお勧めです。そういうワインはワインショップにしか売っていないので、ぜひ探してみてくださいね。

ちなみに、残念ながら白ワインはポリフェノールの含量が低いです。

多い品種

  • カベルネ・ソーヴィニョン
  • シラー
  • ネッビオーロ

中程度の品種

  • テンプラニーリョ
  • カベルネ・フラン
  • ピノ・ノワール

低い品種

  • ガメイ(ボジョレー・ヌーボーの品種)

結論

目的別のおすすめワインはこちらです。

 痩せたいなら白ワイン

 老化防止なら赤ワイン

ダイエット目的なら、いずれにしても辛口のみ!です。そして飲み過ぎないこと。ワインは人生を豊かにしてくれる飲み物ですから、ダイエットに必要な最低限のこれらのルールだけは守って、あとは好きなワインを楽しむのが1番です。楽しいワインライフを送りましょう♪