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飲んだワインたち(2021年3月)

2021年3月に飲んだワインたちをご紹介します。

店頭で買うときは、そのワインに関するざっくりとした素性しか分からないまま買っているのですが、ワインの勉強も兼ねて、できるだけそのワインについても調べてみました。

マルシャン・トーズ ブルゴーニュ ピノ・ノワール2017

マルシャン・トーズ ブルゴーニュ シャルドネ2017

上の二本はいずれも、以前にオンラインワイナリーツアーに参加したパスカル・マルシャンさんが手掛けるマルシャン・トーズのワインです。

ビオディナミで作られたワインですが、とても綺麗な香りでした。一方で、とても野生的というか力強さや複雑性も感じとれ、とても美味しいワインでした。

クロズリー・デ・アリズィエ ブルゴーニュ ピノ・ノワール2019

ワインショップ ドラジェさんで購入したワインです。ワインセット ブルゴーニュ 3本 セット 赤ワイン ピノ・ノワール お気軽ブルゴーニュの、3本のうちの1本です。3本で消費税込6,039円でした。

セットのタイトル通り、フランス ブルゴーニュ地方のピノ・ノワールです。こちらのワインはコート・ドールのものです。コート・ドールは、コート・ド・ニュイとコート・ド・ボーヌというブルゴーニュが誇る高級ワイン産地を合わせた名称で「黄金の丘」という意味です。

ラベルにあるVieilles Vignesは古木から取れたぶどうを使っていることを意味しています。しかし一般的に「古木」の樹齢には明確な規定はないので、どのくらい古い木なのかは全くわかりません。古木はあまりたくさんのぶどうを実らせない代わりに、一粒一粒は凝縮された実をつけるため、ワインも凝縮した香り&味わいになるとされています。

飲みやすくてついついあっという間に飲みきってしまい、しっかりとテイスティングしなかったのですが…ドラジェさんの商品紹介ページにはこのように書いてありました。

外観は輝きのある濃い目のガーネット色。赤いベリー系の香りと鉄分やほのかにバラの香りもします。

タンニンはきめが細かく、しっかりとしたフレッシュな酸味と、熟したぶどうの風味がバランスがよく、ドライでキレの良い飲み口の、ブルゴーニュのピノ・ノワールらしい1本です。

https://www.dragee.co.jp/fs/dragee/1494156

ミミ・シャトン ピノ・ノワール 2017

ワインショップ ドラジェさんで、2月22日の「ニャンニャンニャンの日」を記念したフェア「ニャンニャンフェア」という猫のラベルを集めた神企画があり、そちらで購入したワインです。愛らしい猫ちゃんのラベルに一目惚れして、買っちゃいました!「ミミ・シャトン」というワイン名は「かわいい子猫ちゃん」という意味だそうです。

南仏アヴィニョン市郊外を拠点とするヴィニョーブル&コンパニー社の醸造チームにより作られたワインです。裏のラベルに「フェルディナン・ラバルトによって瓶詰めされた(Mis en bouteille par Ferdinand Labarthe)」と書いてありますが、フェルディナン・ラバルトもまた、このヴィニョーブル&コンパニー社のことのようなのですが、定かではありません。

ヴィニョーブル&コンパニー社はボルドーの2級シャトーであるシャトー・グリュオ・ラ・ローズなどを所有するタイヤングループの一員です。ローヌ地方におけるワイン作りの発展に大きく貢献してきた会社で、現在はローヌの他、ラングドックやプロヴァンスといった南仏全般のワインを生産しているのだそうです。

ミミ・シャトンはラングドック地方で作られたピノ・ノワールを100%使って作った赤ワインです。除梗したブドウを使い、ステンレスタンクを使った醸造で作られているそうです。

ラングドックは暑い地域なので、同じように暑い場所で作られるカリフォルニアのピノ・ノワール同様、とても熟した&加熱したような濃厚な赤系果実の香りがします。しかしステンレスタンクで作られるので、カリフォルニアワインによくある樽の香りはしません。そのため、ミミ・シャトンの香りはシンプルで、すっきりした印象です。アルコール度数13%で高めの中程度ですが、溢れる果実味とバランスが取れていて、とても美味しいワインでした。

ブルゴーニュ ピノ・ノワール2019 

こちらもミミ・シャトンと一緒にワインショップ ドラジェさんで購入したワインです。この時はピノ・ノワールを多く買ったんですね。

クーヴァン・デ・ヴィジタンディーヌという作り手の、フランス ブルゴーニュ地方の赤ワインです。フレッシュな赤系果実の香りがして、とても軽やかなワインでした。なかなか酸味が高い感じがしたので、2019年のブルゴーニュについて調べたら「2019年は酸に恵まれ」という記述を発見しました。

二バリウス テンプラニーリョ・ブランコ 2019

KALDで買ったスペインのワインです。スペインの著名なワイン産地であるリオハで作られたワインですが、テンプラニーリョ・ブランコという珍しいブドウ品種からできています。テンプラニーリョは黒ブドウで、ミディアム〜フルボディのボリュームあるワインを作るブドウ品種ですが、このテンプラニーリョ・ブランコは、黒ブドウのテンプラニーリョの変異種なのだそう。人間が手を加えて品種改良したのではなく、自然にできたいわば突然変異によって生まれた品種です。

二バリウス コレクシオン デ モノバリエタレスは単一のブドウ品種で作られるシリーズです。こちらのテンプラニーリョ・ブランコは、リオハの中でも冷涼な、標高800m&北向きのブドウ畑で栽培されたブドウを使っています。ワイン生産国の中でも、スペインは基本的に暑い地域ですが、標高が高く、さらに北向きのブドウ畑は当然涼しいわけです。暑い地方の中でも冷涼な場所で作られるブドウは、酸味が保たれた状態で完熟できるので、ワインの仕上がりとしても酸味のしっかりしたキリッとしたワインになります。

二バリウス テンプラニーリョ・ブランコは、アプリコット、ネクタリン、パイナップル、わずかにレモン、リンゴ、パン生地、トースト、バニラの香りを感じます。アルコール13.5%と少し高めですが、酸味が高く、果実味も豊かでバランスの良いワインです。樽で9ヶ月熟成させているらしく、アロマはたくさんの香りがつまっていて複雑性があります。非常に面白いワインですね。1,500円弱で買えたのですが、美味しくてお得感満載なワインでした。

まとめ

今月は東京が引き続き緊急事態宣言だったため、おうちワインを楽しむ1ヶ月となりました。そんな中、ワインのジャケ買いという新しい楽しみを発見しました。ミミシャトン。二バリウスはラベルの可愛さだけで選んだワインです。

ですが、2本とも非常に美味しいワインだったので、ワインのジャケ買いはアリじゃないか!?と気づき始めました。4月も素晴らしいワインに出会えますように…。