
ブラインドテイスティング持ち込み用の手作りワインバッグ
ブラインドテイスティング持ち込み用のワインバッグ作りました😊
— あけみ (@akemi_246) March 13, 2021
中はナイロンだから濡れても大丈夫✨
ボトルの形、分かっちゃうかな?と心配だったけど、上のところをペロンとすれば、意外と分からない…と思う。 pic.twitter.com/BDMj3y0MLe
ブラインドテイスティング持ち込み用のワインバッグを作りました。今日は、ワインバッグについてご紹介します。
さっくりと作り方を知りたい方は、こちらから進んでください。
ブラインドテイスティング持ち込み用のワインバッグとは?
そもそもブラインドテイスティングとは何か?ですが、ワインの銘柄などを一切明かすことなく、グラスに注がれたワインを見た目、香り、味わいだけでそのワインをテイスティングすることを言います。
私が取得したWSETレベル3の場合では、スティルワインの見た目、香り、味わいを表現し、そこからそのワインの品質レベルと飲み頃を導き出します。
1人で行うよりも、複数人でワインを持ち寄って行った方が、より多くの種類のワインに出会えますし、本当に素性の分からないワインが出てくるので、ワインを勉強する人は、持ち寄りのブラインドテイスティング大会を行うことがよくあります。自分では見つけられなかった香りの表現を知ることができ、とても勉強になります。
ブラインドテイスティング持ち込み用のワインバッグとは文字通り、ブラインドテイスティングのためにワインを持っていく時に、ワインのボトルとラベルが隠れるようにカバーできるワインバッグのことです。
私も試験勉強中は勉強仲間と集まってブラインドテイスティングをし、その時はいつも、アルミホイルを巻いて持って行きました。しかし、アルミホイルがもったいない気がしたのと、うまく巻けないこともあり、ブラインドテイスティングの際に使えるワインバッグが欲しいな、とずっと考えていたのです。
市販のワインバッグ
ワインバッグを自分では作らないという方のために、いくつか市販のものをご紹介します。私の知人は市販のものを持っている方が多く、ル・クルーゼとファンヴィーノは実際に使っている人を見たことがあります。
ル・クルーゼ アイスクーラースリーブ
ル・クルーゼのアイスクーラースリーブは、持ち運びに便利なワインクーラーです。使い方はボトルの上からかぶせるだけで、簡単。通常のスティルワインだけでなく、スパークリングワインにも使えます。さらにレビューを見ると日本酒にも使っている方がいらっしゃいました。汎用性が高いのは嬉しいですね。バラエティ豊かで、黒、赤、青、オレンジといった色展開のほかに、和柄などデザイン展開もあります。
funVino/ファンヴィーノ ブラインドテイスティング ボトルスリーブ
こちらは本格的なブラインドテイスティング用のワインバッグですね。1〜6までの番号が振られているので、複数本を同時にブラインドテイスティングとして出すのに便利です。形もしっかりしているので、ボトルの形によって「あのワインかな?」という推測ができないのが良いです。
ジュートワインバッグ
Amazonで探したところ、ジュート、つまり麻袋タイプのブラインドテイスティング用バッグが多く出品されていました。手軽なものをとりあえず入手したい方は、こういうタイプでも良いのではないでしょうか。
私が求めるワインバッグの要件
素敵なワインバッグがたくさん市販されていることは知っていましたが、家に布が余っていることもあり、手作りすることを決意しました。せっかく作るなら、自分が満足できるようなものが良いので、ここで私が求めるワインバッグの要件をまとめてみます。
クッション性
私の場合、ブラインドテイスティングは持ち寄りで行うことが多いです。
ワインを持ち歩くにあたって、ジュートワインバッグのような1枚仕立てのワインバッグだと少し心許ない…。そそっかしい私は、2枚仕立ての方がクッション性が上がり、安心できます。
そこで、作成するワインバッグは2枚仕立てにしました。
防水性
ワインって、注ぐ時に液ダレしませんか?白ワインならまだしも、赤ワインだとシミになったら落ちにくそう…。
ワインテイスティングの時は、ワインバッグに入れた状態でワインを注ぎます。つまり、ワインの液ダレはワインバッグの内側に流れて行くはず。
というわけで、ワインバッグの内布にはナイロン素材を使うことにしました。
サイズ
上述の通り、ブラインドテイスティングの際はワインは持って行きます。ワインボトルはネックの部分が細くて一番弱いので、そこはしっかりカバーしたいと思いました。(このワインバッグに緩衝剤としての役割はほとんど期待できないことは分かっているものの…)
そこで、ボトル1本をカバーできる長さは確保するサイズにしました。
色選び
ブラインドテイスティングなので、ワインボトルやラベルが透けて見えたらアウトです!近くで見ても遠くで見ても、ボトルの形やラベルがしっかり隠れる色を選びました。
そこで内布はカーキ色を選びました。ワインレッドとかでも素敵ですね〜。
ひもの位置
一般的に、巾着袋はこのような形が多いと思います。

しかし、ワインバッグに入れたままワインを注ぐことを考えると、ワインボトルのネックのちょうど下くらいに紐が通っていて、そこで結べる形がベターです。ちょうどこんな形。この形のワインバッグを作れるサイトを探して、ついに見つけたのです!

手作りの巾着型ワインバッグ(裏つき)を作ってみよう
作り方はこのサイトを参考にしました。
How to Sew a Reusable Drawstring Wine Bag in Minutes
アメリカ文化に疎い私は、裁縫の英語もインチもよく分からないのですが、Google先生のお力添えをいただきながら作りました。ここでは、私が実際に作った時のレシピをご紹介します。
作成中、全然写真を撮っていなくて、レベルの低い図で解説していきます。実際の製作過程の写真を見たい方は、上の英語のサイトを参考にしてみてくださいね。
材料
- 外布(綿ローンプリント生地)…タテ48cm ヨコ18cm×2枚
- 内布(ナイロンポリエステルタフタ)…タテ48cmxヨコ18cm×2枚
- ひも…60cm×2本
作り方
ステップ1:縫い合わせる
外布の2枚を中表に重ね、縫い代1cmでバッグ状に縫い合わせます。この時、縫い止めを作ることを忘れずに。同じように内布も縫い合わせます。

ステップ2:マチを作る
バッグをタテ半分に折り、底の部分を図のように開きます。脇から4cmのところにマチ幅を取り、縫います。余分はカットします。

ステップ3:上辺を折る
上辺を1cm、裏側に折り返し、アイロンをかけます。外布で作ったバッグだけ表に返して、外布のバッグと内布のバッグ、それぞれが中表になるように合体させます。

ステップ4:ひも通し部分を縫う
外布と内布それぞれのバッグの側面の縫いめを合わせます。ひも通し部分の中央にまち針を止めて縫います。この時、ミシンの補助テーブルは外します。

ステップ5:上辺を縫い合わせる
上辺を縫い合わせます。内側から見たとき、外布の方がちょっぴり出るように、控えて縫った方が美しいと思います。(真っ直ぐになっていなくてあまり美しくないサンプルで恐縮です)

ステップ6:ひもを通す
ひも通しからひもを通します。右から入れて一周回して右から出すひもと、左から入れて一周回して左から出すひもで、2本のひもを通します。

完成!


もともとのレシピサイトと比較して、ひも通しの位置が下すぎたかな?と思いましたが、ブラインドテイスティングで使うことを考えると、注ぎ口から少し距離があって、これはこれでちょうど良かったと思います。
写真は実際にボトルを入れて、使用感を試したところ。左がボルドー、右がブルゴーニュです。
ボトルの形でバレないか心配でしたが、上半分をペロンとめくると、ボトルの形がわからなくなりました。ふにゃっとならず自立するのは、内布にタフタというハリのある生地を使ったからだと思います。
まとめ
今回、ブラインドテイスティングでワインを持ち込むことを想定して作ってみましたが、普通にワインを持って行く時にも使えますし、ワインが好きな人へのギフトとしても喜んでもらえそうだと思いました。
布のサイズさえ気を付ければ、100円ショップの材料でも作れます。布端が見えない作りなので、布端の処理も不要です。