マルシェ(市場)散策はフランス旅行の楽しみの一つです。野菜やチーズなど食品を扱うマルシェもあれば、パリのクリニャンクールのようにアンティーク雑貨・家具などを扱うマルシェもあります。
ボルドーにもいくつかマルシェがあるのですが、今日ご紹介するのはマルシェ・デ・シャルトロン(Marché des Chartrons)というマルシェです。
マルシェ・デ・シャルトロンの概要
地図で見るとこの辺り。ボルドー市街地より少し北の方にあります。毎週日曜日の朝7時から13時頃まで開催されています。
シャルトロン歴史地区を散策
シャルトロンというのは地名です。シャルトロンは18世紀の古典様式の立派な建物がそのまま残されている歴史地区。
せっかくなので、マルシェに行く前に少しだけ、シャルトロン 地区を散策してみることにしました。
この地区にある「ワイン・ネゴシアン博物館」にも興味はあったのですが、10時オープンだったので入れませんでした(もしかすると日曜日だから閉まっていたのかな?いずれにしても入れませんね)
シャルトロン地区は確かに古い街並みを感じました。パリの裏通りのような雰囲気もありますが、建築物の装飾に南国っぽい雰囲気も感じられるなど、パリとも少し違う異国情緒がありました。古い街並みの細部を見ていると、18世紀のボルドーへとタイムトリップしているような、不思議な感覚があります。
「こんなにも古い建物の内部は、一体どうなっているんだろう?不便じゃないのかな?」と考えながら散策しました。日本(特に私が住む東京)には、フランスほど古い建物があまりないので、現代人が古い建物でどのように暮らしているのか気になります。
歴史を感じながら、下の写真にある通りを歩くこと数分。この通りをまっすぐ進むと、マルシェが開催されているガロンヌ川の川沿いへと突き当たります。
こちらがガロンヌ川。この日のボルドーは曇り時々雨…だったので、青空市場日和とはあまり言えません。しかし、基本的にボルドーは大西洋に近く、海洋性気候といって、雨が少なくない場所なので仕方ありません。
マルシェ・デ・シャルトロンでお買い物
いよいよマルシェ・デ・シャルトロンに到着です。
いきなりビックリしたのがこちらの魚屋さん。サバがなぜか頭だけ冷やされています。なぜ?あまりに不気味なディスプレイに、思わずシャッターを切ってしまった。
チーズ屋さんがいくつもあったり…
美味しそうなパン屋さんがあったりする中…
こちらはウサギも売ってる鶏肉屋さん。店先に生きている頃を彷彿とさせる姿の鳥とウサギが吊るされていて衝撃的!!
ボルドー名物のカヌレも売っています。
色鮮やかで大きな野菜も、美しくディスプレイされて売られています。
マルシェはこのような感じで並んでいます。パリのマルシェに比べると、だいぶ広々していると感じました。
マルシェで朝食
朝ごはんは軽くこのマルシェで何か食べようと決めていたのですが、チキンの丸焼きとか生牡蠣とか、ちょっと朝からは食べられないものが多く、すごく悩んだ末に、アルザス風ホットドックにしてみました。
見てください。アルザス名物シュークルートかと見間違うこのホットドック。キャベツはもちろん酢漬け。ウィンナーもドイツよりのウィンナーです。お店のおばさんもチャーミングでとっても良い人だったし、このホットドッグもシンプルなのにとっても美味しくて大満足でした。ちなみにお値段は4.00ユーロでした。
ワンコも良い子ばかり。ボルドーは大型犬も多かったです。あと、毛が長いワンコもよく見かけました。この日は雨だったので、モップのようなワンコがたくさんいて可愛かったです。
マルシェではモンドールチーズなどチーズをたくさん買って帰りました。モンドールが8.95ユーロ≒1,074円!パリのスーパーより全然安いです!ボルドーは物価も安くて最高です。
ちなみにモンドールはボルドーの名産品ではないです…。ジュラ地方と言って、フランスとスイスの国境付近にある地方の、秋冬限定のチーズです。日本でも人気の高いチーズですが、日本で買うよりフランスで買った方が断然安いので購入しました。
私が行った時は、あいにくのお天気でしたが、マルシェ・デ・シャルトロンはゆったり時間が流れているし、お店の人も現地の人も親切だし、清潔感もあるし、空間も広々としていて素敵なところでした。
もっと晴れていたら、ガロンヌ川の川沿いに座って、ゆっくりできたかもしれません。気持ちよさそうです。