週末の贅沢時間:ボジョレと共に楽しむポテトグラタン
時間のある週末は、ワインに合わせて、ちょっとだけ手の込んだお料理や、いつもはあまり作らないものをいただくのが楽しみです。
今回は、冷蔵庫に余っていた牛乳を使って、ホームメイドポテトグラタンを作りました。合わせたのは赤ワイン。グラタンには、白ワインの方が合わせやすいのですが、赤ワインを合わせるために、少し工夫してみました。
ポテトグラタンのアレンジ
まず、私の1週間のスケジュールとして、週末にほぼ1週間分の買い物をして、平日にできる限り食べ尽くし、また週末に次の週のお買い物をして…というサイクルで生きています。
牛乳は1リットル買って、一部はヨーグルトメーカーでヨーグルトにし、一部はレモン汁を加えて加熱し、水切りをしてカッテージチーズを作り、残りは飲んだり、お料理に使ったり…と、1本の牛乳をフル活用してます。
この週は、平日にあまり牛乳を使わなかったので、週末に使い切ってしまおうと、ベシャメルソースを使ったポテトグラタンを作りました。
そう言えば、いつの頃からか、グラタンにはマカロニを入れなくなりました。きっかけは「フランスではグラタンにはマカロニを入れません」と、何かで読んだからだと思います。
「グラタン」。その語源はフランス語の「Gratin」です。であれば、オリジナルに近い形でいただきたい。謎の原理主義者と化した上に、実際にフランスを訪問して、グラタンにマカロニが入っていなことを確認した私は、いつの間にかグラタン≠マカロニグラタンと認識するようになっていました。
マカロニを茹でるのも、まあまあ大変だと思うし、いらないと思うんですよね。
…というか、今だにマカロニグラタンが日本のスタンダードのように語っているものの、それって平成初期で終わった文化だったりします?もはや一般家庭のスタンダードすら分からなくなってしまった悲しき独身貴族…。
ワインのご紹介
この日のお供は、フランスのボジョレ地区で作られる赤ワイン。ボジョレといえば新酒の「ボジョレ・ヌーヴォー」が有名ですが、こちらはヌーヴォーではなく、2022年のボジョレ・ヴィラージュです。
2022 ドメーヌ・デ・ニュグ ボージョレ・ヴィラージュ サン・スフル
以下は購入元のWine to StyleさんのWebサイトからコピペです。
ティスティング・ノート
深みのあるルビーの色調。小さな赤い果実を思わせる香り。味わいにもみずみずしさが感じられ、心地よい余韻が続きます。2 杯、3杯と思わず飲み進めてしまう飲み心地の良さが魅力です。
ペアリング
アペリティフ、シャルキュトリ、グリル料理、チーズ
ポテトグラタンは、そのままでも美味しいけど、今回は赤ワインに合わせるためにアレンジを施しました。(そのままなら、ニューワールドの「樽ドネ(樽のかかったシャルドネ)」とか合わせたいですね!)
今回は、少し軽めの赤ワインだったので、ナツメグとトリュフオイルをトッピングしました。トリュフオイル、若干賞味期限を過ぎているものの、香りの華やかさはそのままでした。
トリュフオイルの存在感により、ワインの香りはやや抑えられてしまいました。ですが、味わいは一切崩れず、美味しくいただきました!
ペアリングについて
今回のボジョレ、ガメイという黒ブドウを使って作られています。作り方も、ボジョレ・ヌーヴォー同様、セミ・カーボニック・マセレーションという、酵母を介さずにアルコールを作り出す方法(というと誤解を生むかもしれませんね。アルコール発酵の後半戦では、酵母を使います)が取られています。樽も使っていない様子。ブドウの収穫年も2022年で、まだ新しい。要するに、ナツメグ(やその他の香辛料)の香りが、すごくするタイプのワインではないのです。
ただ、ワインに少しだけ、甘い香りがあるせいか、ナツメグを加えることで、お料理との距離がグッと縮んだ気がしました。
ワインとお料理のペアリングって、面白いですね〜!