2023年8月、カリフォルニア州の著名なワイン産地であるナパ・ヴァレーに行きました。
私の旅程はこちらからご覧いただけます。
これまでのフランス ワイナリー巡りの旅では、公共の交通機関を駆使してきました。車社会のアメリカでも、この点はぜひとも守りたい。そう思い、往路は公共の交通機関を使い倒しました!
今日はその様子をご紹介いたします。
サンフランシスコ国際空港〜ナパ・ヴァレーへの経路
サンフランシスコ国際空港からナパ・ヴァレーまで、地下鉄、フェリー、バスを乗り継いで行きました。
事前にいろいろと調べたところ、サンフランシスコ国際空港からナパ・ヴァレーへは、シャトルバスが出ている、という情報を見つけました。しかし、運行会社であるEvans Airport ServiceのWebサイトを見ても、そんな路線は見つからない…。どうやら、この路線は長期休業に入ってしまったようなのです。
気を取り直して調べ直すと、サンフランシスコからフェリーでナパ・ヴァレー方面へと行けることが分かりました!
船いいじゃん!!
かつてはフランス・ボルドーでも水上バスを経験しました。こんな動画を発見したので貼っておきます。詳細はこの記事をご覧ください。
というわけで、フェリー決定。あとは、空港からフェリー、フェリーからナパ・ヴァレーまでの足を見つければ良いのです。
さらに調べると、空港からサンフランシスコ市内にあるフェリービルディングまでは地下鉄でも行けるとのこと。さらに、フェリーの目的地であるヴァレーホからナパ・ヴァレーへは、バスで行けることも分かりました。
と、ここまでは6月までに調べてあったのですが、7月が激動の1ヶ月となったため、これ以上の事前情報は何も持たず、その場でGoogle mapだけを頼りに移動するハメになってしまいました。
今さらながら調べると、こんなに有益なサイトがあったのかと気付かされます。そういったサイトもご紹介していきます。
BART(サンフランシスコ国際空港〜フェリー・ビルディング)
サンフランシスコ国際空港に到着〜!Welcome to San Francisco!
空港到着後、そのままBART(Bay Area Rapid Transit)に乗り換えます。BARTというのは地下鉄です。
BARTのWebサイト:https://www.bart.gov/
BARTという看板を目指して歩くと、駅に着きます。
BARTのチケットの買い方が難解で、いまだに正解は分かりません。どうやらフェリー・ビルディングの最寄駅であるEmbarcadero(エンバルカデロ)駅へは10ドルだったようですが、それとは別に、CLIPPERカードというフェリカカードに3ドル必要でした。合計13ドル。
しかも、現金しか使えません。正確には、クレジットカードも使えるっぽいのですが、エラーになって使えませんでした。利用客はだいたいこの券売機でトラブるようで、券売機の前は大混雑でした…。
“CLIPPERカードは現金でチャージするしかない”という情報もいただいた一方で、どうやらスマホにアプリを入れて、クレジットカード課金するという方法もあるようです!
渡邊さん、情報ありがとうございました!
やや薄汚く、使い方もよくわからない改札を通り、ホームへ到着。
乗り換えについて詳しく書いてある「世界の歩き方」のサイト:https://www.arukikata.co.jp/web/article/item/1004648/
赤い路線と黄色い路線、どちらでもエンバルカデロ駅には行けるっぽかったのですが、どちらかというとキレイな黄色い路線に乗りました。それでも途中で食べ物を車内に捨てる人とかいて、降りる頃には汚くなってました。怖い。
霧がかったサンフランシスコの天候が、より一層、不穏な雰囲気を醸し出します。
「サンフランシスコ市内は危険だよ」と散々脅されたおかげで、滞在時間は5分程度。エンバルカデロ駅を降りてからフェリービルディングへ歩いた5分のみが、この旅で唯一、サンフランシスコの空気を吸った瞬間でした。市内は都会でした。幸い危険な目には遭わなかったです。
Googleマップを見ながら、歩くこと5分。フェリー・ビルディングへと到着しました。
Ferry Building MarketplaceのWebサイト:https://www.ferrybuildingmarketplace.com/
いま、このWebサイトを見て初めて、時計台の本当の姿を知りました!!白い!!私が見たのは工事中だったのか。
フェリー・ビルディング、場所はこちらです。
フェリー(サンフランシスコ市内〜ヴァレーホ)
フェリー・ビルディングの中には、いろいろお店がありましたが、私はまずはチケットを入手しないとならないのと、フェリー乗り場を確認しないとならないので、ビル内部の商業施設は全然見ていません。
そして、チケット売り場は探しても探してもないのです…。結局、アプリでチケット購入できることに気づき、その場でアプリをダウンロードして、アプリ内で購入を済ませました。さっきのBARTの券売機とのシステム格差がすごい。
チケットは9.30ドルでした。
乗船するのはSan Francisco Bay FerryのVallejo(ヴァレーホ)行きです。乗船口にはディズニーランドくらい長蛇の列ができていて、これ、全員乗れるの?次の船にされたりしない?と不安でしたが、全員乗れました。
San Francisco Bay FerryのWebサイト:https://sanfranciscobayferry.com/
出発してまもなく、大きな橋が見えました。これが有名なゴールデンゲートブリッジか!?と思い、がんばって写真を撮りましたが、全然違いました。どうやらサンフランシスコ・オークランド・ベイブリッジという別の橋だったみたいです。
船はいよいよ、ワインの教科書で有名なサン・パブロ湾へと突入します!!やっとテンションが上がってきました〜!
ワインオタク的な話をすると(こう見えてもNapa Valley Wine Expertを取得してます!)カリフォルニアは、基本的にワイン産地としては暑い方に分類されます。
しかし、ナパ・ヴァレーの場合、南に位置するサン・パブロ湾から冷涼な空気が吹き込みます。サン・パブロ湾から冷涼な空気により、ブドウは高い酸を保つことができ、美味しいワインを作ることができるのです。
静かにテンション上がりまくりの状態で、フェリーはサン・パブロ湾を通過。いよいよヴァレーホへと到着します。
アプリでチケットを買うと、乗船時にチケットを有効にする(Validation)のですが、フェリーを降りる時に、ちゃんとそれを行っているか確認するため、アプリの画面を見せて降ります。
バス(ヴァレーホ〜ナパ・ヴァレー)
ヴァレーホからナパ・ヴァレーへは、The Vineというバス会社のバスに乗ります。
The VineのWebサイト:https://vinetransit.com/
都会のバスと違い、1時間に1本とかしかないので、事前にスケジュールPDFをダウンロード&印刷してお持ちになることをオススメします。私はバスの中で時刻表をもらい、ナパにいる時は肌身離さず持っていました。
私はバス乗り場が分からず、歩き回ってしまったのですが、フェリーを降りてすぐのところにバス停がありました。
私の最終目的地は、ホテルのあるSt. Helena(セントヘレナ)です。セントヘレナに行くには、一度乗り換える必要があります。
- Route 11X / Route 11(ヴァレーホからナパの入り口まで)
- Route 10(ナパの入り口から北上してカリストガまで)
Route 11XとRoute 11の違いは、11Xの方は高速道路を使うので、1時間くらい早くナパに到着する点です。その代わりに料金が少し高くなります。Route 11は1.60ドル、Route 11Xは3.00ドル。11X使うでしょ。
ちなみにバスは現金払い。CLIPPERカードも使えるみたいですが、どこでチャージするか分からないので、ひたすら現金で支払っていました。しかもお釣りが出ません…。羽田空港で米ドルに両替した時、とりあえず細かい方がいいかなと、2ドル札を大量にもらっておいて、本当によかったです。
バスに乗るたびに2ドル札を使いまくりました。お釣りは出ません。
この日使ったバスのスケジュールは、このような感じです。
<Route 11X>
- Vallejo Ferry Terminal 17:45出発
- Redwood Park & Ride 18:33到着
<Route 10>
- Redwood Park & Ride 18:46出発
- St. Helena City Hall 19:29到着
こちらがRoute 11Xの車両です。結局この日は、他に誰も乗客はおらず、私だけの貸切でした。
バスに乗ってすぐは、まだブドウ畑は見えません。代わりに馬とかいました。
こちらが乗り換えのRedwood Park & Ride。小さなバスターミナルみたいなところで、次のバスを待ちます。
8月のカリフォルニアは、日没が20:30くらいなので、ナパに入ってからもまだまだ明るかったです。
Route 10は、ナパ・ヴァレーを北上していく路線なので、出発するとすぐに一面に広がるブドウ畑を見ることができます。ついにナパに来た〜!
バスの降車は、車内に張り巡らされているロープを引っ張って運転手さんに知らせます。日本のようなブザーがないので、少し不安でした。初回の降車は、ホテルの近くで降りる方のあとに着いて、どさくさに紛れて降りてきました。
というわけで、珍道中で撮影した動画と写真を繋ぎ合わせたので、よろしければご覧ください笑