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「&n」第一回オフ会&スナック菓子マリアージュ体験

今日は「&n(アンド)」のオフ会に参加しました。面白いペアリング体験もしてきたので、その様子をご紹介します!

「&n(アンド)」とは?

ソムリエ&ワインエキスパート資格受験者には有名な飲み放題ワインバー「nomuno」さんが2022年9月5日から開始したワインコミュニティです。

プレスリリースを見ると、こんなふうに書いてありました。

「&n(アンド)」では、メンバー登録をすることで、ワインの知識やスキルを有効活用出来る様々な特典を受ける事が出来ます。
商品のモニタリングやnomunoを使ったイベントの開催、商品の共同開発など、ワインの知識を有効活用しながら、nomunoのブランドを一緒に作り上げていくメンバーを募集しています。

プレスリリースより

誰もがメンバー登録できるわけではなく、ソムリエやワインエキスパート、WSET level3などのワイン資格を持っていることが条件となっています。

私はこちらのTwitterを見て登録してみました!

第一回オフ会について

場所は新富町にある「肉のヒマラヤ by nomuno 新富町」で開催されました!参加費がなんと無料!!通常のnomunoさん同様、ワインの飲み放題ができるのはもちろん、軽食までご用意いただきました。さらに今回は、おやつカンパニーさんから販売されている「宅バル」というスナック菓子に合うワインを見つけてみよう!という企画も実施されました。

こちらがその「宅バル」海老のアヒージョ味。

オフ会の進行としては、スパークリングワイン2種で乾杯、nomunoさんと&nの紹介、自己紹介という感じで進みました。今回の参加者は合計7名とモデレーター1名でした。

「宅バル」に合うワインを探せ!

とう言うことで、さっそく宅バルに合うワインを探してみようではありませんか。

宅バルの味について

まずは宅バル 海老のアヒージョ味について感じたこと。ラスクなのでカリッカリで、スライスされた小さなフランスパンのような形状です。香りは、サクラエビのような香ばしい海老の香りや、ニンニク、ハーブ、それに軽くバターの香りがします。香りは強めですね。味わいは濃厚。「アヒージョ」で「ラスク」なので、リッチなオイル感があります。お酒に合うスナック菓子ということもあり、塩味は強いです。塩辛さは感じない程度で、ちょうどよくお酒に合うレベルだと思います。

ワインと食事が「合う」とは?

私の持論ではワインと食事が合う状態(要するに「マリアージュ」)って、お口の中で丸いフワッとしたものが広がる感じ。さらに、ワインと食事の単体を口にした時よりも、鼻から抜ける余韻が倍増しているような、そういう状態だと定義しています。

↓かなり前のツイート。この時よりも私は進化したようで、鼻からの余韻も加わりました笑

以前に面白い例えを聞きました。日本酒は白米、ワインは調味料。白米は何にでも合うけれど、美味しさが倍増することはない。ワインは何にでも合うわけではないけれど、ピタッと合った時は、まるで調味料を使った時のように美味しさが倍増する、と。

ワインって、食事と合わない場合はよく分かりますよね。お魚と合わせると臭みが強くなるとか、繊細なお料理に果実味たっぷりのパワフルなワインを合わせるとお料理の味が消えてしまうとか。でも、ワインと食事がニュートラルになってるだけではマリアージュしているとは言えないと思うのです。

今回も、宅バルに合うワインを探すからには、お口の中で美味しさが広がり、鼻から抜ける余韻が倍増する状態を目指します!

シャルドネは?

リッチなオイル感、特にバターのニュアンスを強く感じたので、最初に試したのはシャルドネでした。中でもマコン・ヴィラージュのものは、今日あるワインの中でも樽香を一番感じるということで試してみました。でも思っていたほど合わないかも…。意外と宅バルの味わいが強くて、このマコン・ヴィラージュは影が薄くなってしまいました。
コノスルがプロデュースするチリのシャルドネを試しても、同じ結果となりました。

ゲヴェルツトラミネールは?

エスニックに合うワインとして有名なゲヴェルツトラミネールですが、宅バル 海老のアヒージョ味にはイマイチ合わなかったです。香りと味わいの方向性がだいぶ違くて、チグハグな感じがしました。その後も、アルザスのリースリングやミュスカデ・セーブル・エ・メーヌを試します。ミュスカデは悪くなかったですが、お口の中での美味しさの広がりが限定的だったような…。

白ワインに合うのでは?と予想したものの、意外と宅バル 海老のアヒージョ味の味わいはしっかりしていてリッチ。最初から感じてたのは、酸味の高いワインとは相性が悪そうという点でしょうか。とは言え、海老のような魚介類には赤ワインは合わなそう、という思考回路から、ロゼワインやオレンジワインを試すことにしました。

私が選ぶベストワイン!

3種類のオレンジワインから、私が選んだのはこちら。Lunaria Malvasia Bianca Orange。イタリア・アブルッツォの、マルヴァジアという品種で作られたオレンジワインです。

中部イタリアのアドリア海に面したアブルッツォのワインということは、地中海沿岸のお料理で多く使われるオリーブオイル&魚介類&ニンニクにきっとよく合います。ワインはまろやかで、酸味はシャープすぎず非常に穏やか。ボリューム感も宅バル 海老のアヒージョ味とよく合っていると思いました。なにより、鼻から抜ける余韻が一番良かった!

一応解説をすると、オレンジワインと言ってもオレンジを使ったワインということではありません。白ブドウで作られるのですが、皮も一緒に発酵させるので、色が白ワインより濃くなるのと、皮からのタンニンが味わいに複雑味を持たせてくれます。

さらにこちらのワイン、調べたら清澄&濾過をせずに作っているそう。そういうワインは味わいにコクが出ます。

宅バル 海老のアヒージョ味はスナック菓子だけど、とても味わいが複雑なので、そういう点でもマリアージュ大成功だと思いました。

まとめ

でも、他の参加者さんは全然別のワインを選んでいて、私の選択肢は誰にも支持されていませんでした笑。残念。

というわけで、とても面白い経験をさせていただきました。

いただいた軽食も美味しかったです!こちら、1Fでテイクアウトできるらしいです。今度は3Fの焼き肉にも行ってみたいなと思いました!