アメリカ・カリフォルニアのナパ・ヴァレーにあるメリーヴェール(Merryvale)を2023年8月に訪問しました。
私の旅程はこちらからご覧いただけます。
メリヴェールについて
メリーヴェールはNapa Valley Wine Expertの資格勉強をした時に覚えたワイナリーでした。
1933年、禁酒法が廃止された直後に設立されたワイナリーで、1937年にロバート・モンダヴィで有名なモンダヴィ家がナパに進出するきっかけとなったワイナリーだと習いました。
当時はサニー・セントヘレナ・ワイナリーという名前だったそうですが、現在はメリーヴェールとして存続しています。
「サニー”セントヘレナ”ワイナリー」という名前の通り、St. Helenaに位置しており、私の宿泊していたホテルのすぐ近くにありました。直前に訪問したV. サトゥーイから北上し、レンタサイクル屋さんに向かっていた際、偶然見つけました。
勉強はしておくものですね。「あれ?この名前知ってる気がする」ということで、のぞいてみました。
メリーヴェールについて調べていたところ、こちらのサイトを発見しました。
https://winestore.jp/c/gr411/california/cal7/4745
ちょっとちょっと。ナパワイン界の有名人の名前がずらりと並んでいるじゃありませんか。想像以上にすごいワイナリーだったんだなー。
訪問記
敷地内にはいると、まず噴水がお出迎えしてくれます。ナパのワイナリーは、どこも美しい噴水がある気がします。ナパ流のおもてなしなんでしょうね。
建物に入ると、小さなお土産コーナーがあり、さらに奥にはレストランのような席がいくつも並んでいました。
あれ?ワイナリーじゃないのかな?と不安になったので、受付の人に「ここは何ですか?レストランか何かですか?」と聞いたら、「ここはワイナリーですよ」と教えていただきました。トンチンカンなことを言ってしまうのは、アメリカでも健在でした。
予約はしていませんでしたが、テイスティングできるということだったので、カウンターの席でのテイスティングをお願いしました。
テイスティングの後、すこしワイナリーの中を見せていただきました。と言っても、醸造施設などは見ることはできませんでしたが、こちらの大樽が並んだ空間は見ることができました。こういう写真、資格試験の時に見たような見ていないような。
テイスティング
テイスティングメニューはいくつかありますが、私はSignature Tastingを選びました。
2022 Rosé of Pinot Noir 1.5L
産地:アメリカ・カリフォルニア州
GI:カーネロス(スタンリーランチ)
品種:ピノ・ノワール100%
生産者:Merryvale
クラシックな南仏のプロバンススタイルのロゼワインです。プロバンススタイルということは、軽やかで辛口、暑い日にぴったりのロゼワインであることが想像できます。
ラズベリー、クランベリー、イチゴの赤系果実の良い香りと、濡れた石やフリントのような少し硬い感じの香りがします。酸味が高く、スッキリした飲み口のワインです。Picnic friendly=ピクニックにぴったりのワインだと教えていただきました。
色がすごく淡くて薄いのは、ピノノワールを房ごと、優しく圧搾しているからみたいです。75ドル
2020 Chardonnay, Stanly Ranch Estate
産地:アメリカ・カリフォルニア州
GI:カーネロス(スタンリーランチ)
品種:シャルドネ100%
生産者::Merryvale
カリフォルニアといえばシャルドネが有名ですね。カリフォルニアらしい、少しゴールドがかった美しい黄色い外観。バナナやパッションフルーツ、グアバやライチのような、エキゾチックなトロピカルフルーツの香りで、とっても果実味豊かです。酸が高いですが、ふんわりしていて柔らかいアタックが特徴的。味は凝縮感があります。樽を使っていないので、とても軽やかなワインでした。65ドル
2021 Pinot Noir, Brown Ranch
産地:アメリカ・カリフォルニア州
GI:カーネロス(クラウンランチ)
品種:ピノ・ノワール100%
生産者:Merryvale
ピノ・ノワールなのに、黒系果実である熟したダークチェリーの香りがしました。それ以上に驚いたのがスパイスの香り!テイスティングコメントには「コーラ」と書いてありました。本当に色々なスパイスの香りがして、最近飲んだクラフト・コーラを思い出しました。ワインのテイスティングコメントに「コーラ」という表現を使うこと自体が初体験でしたし、アメリカを感じました笑
ワインはミディアムボディでの見応えのあるピノ・ノワールでした。58ドル
2017 Chairman’s Selection Red Wine
産地:アメリカ・カリフォルニア州
品種:カベルネ・ソーヴィニョン 70%、マルベック 30%
GI:ナパ・ヴァレー
生産者:Merryvale
香りはダークプラム、ダークチェリー、シナモン、ナツメグ、カカオ、モカ、セーボリーハーブ。ブドウ品種的に、タンニンギシギシ系かと思いきや、とてもシルキーで美しタンニンでした。
どんなお料理に合うかというと、ズバリ「ハンバーガー」だそう!!アメリカ〜!でも合いそう。78ドル
2018 Napa Valley Cabernet
産地:アメリカ・カリフォルニア州
GI:ナパ・ヴァレー
品種:カベルネ・ソーヴィニヨン100%
生産者:Merryvale
先ほどのワインが「ハンバーガー・フレンドリー」だとすると、こちらのワインは「ステーキ・フレンドリー」だそう。ダークプラム、ダークチェリー、乳製品(試験的に赤ワインには使わないキーワードだけど、CSに対して、私は乳製品の香りを感じることがあるのです)、バニラ、シナモン、レザー、タバコの香り。
タンニンはとても細かいですが、存在感があります。「普通に美味しい」という謎のテイスティングコメントが残されているので、たぶん酔ってるんでしょう。こちらのワインだって、アルコール度数14.5%もあるのです。74ドル
2011 Late Harvest Riesling
産地:アメリカ・カリフォルニア州
GI:ナパ・ヴァレー
品種:リースリング100%
生産者:Merryvale
テイスティングは5種類ですが、これはボーナス(おまけ?)だそうです。
Late harvestというのは、遅摘みのことです。収穫時期を遅くずらしたブドウで作るワインは、フルーティな甘口ワインになります。こちらはそういう甘口ワインです。
ハニーサックルや熟した赤いりんごなど、香りからして軽やかな甘い香りがします。甘みも強くなくて、さっぱり爽やかで美味しいワインでした。
以上でテイスティングは終了です。
こちらのテイスティング、50ドル+税金4.13ドル+チップ8.12ドル=62.25ドル=9,071円のお支払いでした!アハハハハ…。でもとても美味しいワインばかりでしたし、アテンドしてくださった方も親切で、丁寧にワインについて解説してくださいました。
満足度の高いテイスティング体験でした!
インフォメーション
Merryvale
公式ホームページ:https://www.merryvale.com/
住所:1000 Main Street, St. Helena, CA 94574. アメリカ合衆国