ワイナリー巡り:クロード・デュガ(フランス/ブルゴーニュ /オンラインイベント)
2021年1月18日(月)、憧れの地ブルゴーニュのジュヴレ・シャンベルタン村にあるドメーヌ「クロード・デュガ」をオンライン訪問いたしました!
オンラインイベントについて
参加費
参加費は30.00ユーロ、日本円で3,700円前後です。
これまで私が参加したオンラインイベント(参加費のみ)としては最高額でした!さすがブルゴーニュです。せっかくオンライン訪問できるなら一緒にワインを楽しめるかな?と思い、ワインの価格を調べたら、ちょっと私には手が出なかったです。ブルゴーニュのプレミアムなワインは、庶民が月曜日の夜から適当に晩酌するためのワインではありませんでした…。
参加方法
以前に現地オプションツアーでも利用したベルトラさんから申込みをしました。当日はZoomというオンライン会議システムで開催されます。申込をすると当日のZoomのアドレスなどが送られてくるので、開催時間になったらそのアドレスから入室します。
プログラム
21:00に開始し、22:30に終了するプログラムです。
- ジュヴレ・シャンベルタンのグランクリュ通りを見学
- 車に乗ってワイナリー『クロード・デュガ』へ
- 現当主ベルトラン・デュガ氏に面会
- ドメーヌ見学
- 畑へ移動し、生産者との試飲
- 質疑応答
クロード・デュガ(CLAUDE DUGAT)とは?
ブルゴーニュ地方のトップドメーヌの1つに数えられ、ジュヴレ・シャンベルタンの地を心から愛する生産者です。所有するのはわずか6ヘクタールと生産量も少なく、特にグラン・クリュは希少なワインとしても有名。また1993年のグリオット・シャンベルタンは、パーカー・ポイントで100点満点を獲得したキュヴェとしてもその名を馳せました。
ジュヴレ・シャンベルタンの畑を見学
ツアーはジュヴレ・シャンベルタンの畑からスタートします。こちら↓がジュヴレ・シャンベルタンのワイン区画の地図です。
<あけみの補足>
そもそもジュヴレ・シャンベルタンとは何か?と言いますと、ジュヴレ・シャンベルタンは村の名前です。ブルゴーニュのブドウ畑には、グラン・クリュとプルミエ・クリュ、さらに格下の村名、地方名(=ブルゴーニュ)というヒエラルキー(階級)があります。プルミエ・クリュは伝統的に最上と考えられてきた区画です。さらに、その中でも特に高い名声を博している極上銘柄がグラン・クリュです。
上の地図では、赤紫色の部分がグラン・クリュ、赤い部分がプルミエ・クリュ、ピンク色の部分がジュヴレ・シャンベルタン村の区画を表しています。
地図の「現在地」と書かれているところにある小屋のような建物がありますね?こちら↓がその写真なのですが、奥の方に向かって緩やかに上り坂になっています。これが、ブルゴーニュの良い区画の特徴です。
フランスの北部は、本来であればブドウにとっては少し寒い気候です。したがって、そういった地域では、より暖かい場所の方が上質なブドウが収穫できる「良い畑」となります。ブルゴーニュワインのファンの方に怒られそうなくらいザックリとした説明ですが、これが基本です。
ガイドさんも「昨日は雪が降ったのですが、グラン・クリュの土は乾きやすく、もう乾いている」と仰っていました。
ツアーはグラン・クリュのマジ・シャンベルタンとシャンベルタン・クロ・ド・ベーズの間からスタートし、グランクリュ通りを歩きながら解説を聞きます。
まずはこちら↓。オスピス・ド・ボーヌの畑です。オスピス・ド・ボーヌは毎年行われるワインのチャリティー・オークションで有名です。
公式HP:オスピス・ド・ボーヌ
そしてシャンベルタン・クロ・ド・ベーズへ。クロ・ド・ベーズは飛鳥時代からその歴史が始まっているそうです。ベネディクト派のベーズ修道院が所有する畑で、非常に良いブドウが収穫できることで有名だったそうです。
そのクロ・ド・ベーズの隣の畑に目をつけたのがベルタンというブルグント人の農夫。痩せた土地を開墾し、畑を作りました。その畑は彼の名にちなんで、シャンベルタン(「ベルタンの畑」の意味)と名づけられました。
ブルゴーニュ地方は、古代ローマ時代からワインの銘醸地として知られていましたが、当時は坂の下の方の、肥沃な土地に畑がありました。先ほどの地図で言う、村名ワインができる畑の方です。プルミエ・クリュ、グラン・クリュのような現代の偉大なブドウ畑は、後世の人々が必死に開墾した偉大な遺産なのです。
シャンベルタンの畑には「Ici commence le CHAMBERTIN」と記載されています。意味は「ここがシャンベルタンが始まり」です。
シャンベルタン・クロ・ド・ベーズの道路を挟んで向かい側には、シャペル・シャンベルタンという畑があります。シャペル(Chapelle)はフランス語でチャペルの意味。かつては実際に、聖母マリアを祭るノートルダム教会があったそうです。聖母マリアは王家の守護神だったため、1789年のフランス革命の時に、この教会は解体させられてしまったそうです。
シャペル・シャンベルタンの隣は、グリオ・シャンベルタンがあります。この畑は窪んでいる?ため、非常に熱いのだそうです。
ワイナリー紹介
車で移動して、クロード・デュガのワイナリーへと向かいます。そしてこちら↓がクロード・デュガのワイナリー入口です。
当主のベルトラン・デュガさんと挨拶をかわし、さっそくドメーヌの中へ!
ですが、ちょっと電波が悪くてあまり写真(キャプチャ)は撮れていません…。説明もあまりよく聞こえない時がありました。残念。オンラインならではのハプニングですね。
とりあえず、貴重なワインが眠る場所まで来ました。
ドメーヌの中には400樽あるらしいです。しかし、クロード・デュガが販売できるのはそのうちの半分のみ。残りは『詳細は明らかにできない別のところ』へ出荷するそうです。気になりますね〜。
こちら↓にも貴重なワインが眠っていますが、ガイドさん曰く「食べられるカビ」で覆われています!ヒィィィ!こんなの初めて見ました!!ベルトランさんもガイドさんも平気な感じでいらっしゃるので、カビは臭くはないのでしょうね。ちょっとあまりにも低レベルな質問なので、さすがに聞けなかったです。
ドメーヌのいたるところに、このような大きなボトルが置いてあります。こちらも貴重なワインではあるのですが、結婚式など、家族の記念日に開けているのだそう。そしてまた新しいワインでボトルを満たし、将来の記念日に開けるそうです。
そうしたワインと家族の記念日の遍歴が、ワインボトルに記されているのだそうです。家族を大切にする暖かい雰囲気が伝わってきて、素敵ですね。
ドメーヌ見学のあとは、ブドウ畑でワインをテイスティングします!
途中、ドメーヌ・デュジャックの畑でヴィニュロン仲間に出会ったようです。すぐ隣の畑でした。
ここで試飲のテクニックやワインの個性などお話ししていただいていたようなのですが、電波が良くなかったようで、あまり聞き取れなかったです…。フランス語を勉強したい人も楽しめる内容だったようですが、残念ながらよく聞こえなかったです。
まとめ
ワインが好きな人ならみんな憧れるブルゴーニュ。いつかは行ってみたいのですが、あまりにも聖地な感じがして、私にはハードルの高い産地だったりします。
今回はオンライン開催ということと、日本人でブルゴーニュ在住のガイドさんが案内してくださると言うことで、参加させていただきました。電波が途切れてしまうところはあったものの、ジュヴレ・シャンベルタンの歴史や、家族を大切にする古き良きフランスの伝統のような精神に触れることができました。
ブルゴーニュ…いつかは必ず行ってみたいです。