日本橋イタリアンジョーで体験する極上のワインと料理のペアリング
先日、日本橋にあるイタリアンレストラン「日本橋イタリアンジョー」さんを訪れました。
昨年の夏にオープンしたこのお店は、明るくナチュラルなミニマルインテリアが魅力的。シンプルで清潔感にあふれる空間が、心を落ち着かせてくれます。店内にはカウンター席や少人数向けのテーブル席があり、さらに奥には個室も完備。静かでプライベート感のあるディナータイムを楽しめます。
18時という早めの時間に予約を入れたおかげで、ほぼ貸切状態でディナーを堪能。静かな環境の中で、繊細な料理とワインのペアリングを心ゆくまで楽しみました。
ここでは、一皿につき一種類のワインが提供されます。予約した一休.comレストランWebサイトには、「一杯100ml程度」と書かれていましたが、実際にはそれ以上の量を注いでいただけた気がします(笑)。
これは「ワインとのペアリングを最後の一口まで存分に楽しんでいただきたい」というシェフ兼ソムリエの心意気だそう。グラスにたっぷり注がれたワインが、料理の味わいをさらに引き立ててくれました。
以下は、その一皿一皿とワインのペアリングをご紹介します。
1皿目
- 料理:青森県弘前市小堀農園「冬陽春菊」のベニエ、帆立のタルタル
- ワイン:イタリア スプマンテ「VIPRA」
爽やかでほのかな苦味が特徴のスプマンテ。春菊のベニエとの相性は絶妙で、春菊の苦味とスプマンテの後味が見事に調和。
ベニエの皮の甘さが後から口いっぱいに広がりました。VIPRAのラベルにはヘビ(実際はマムシらしい)の絵が描かれており、巳年を意識したユニークなデザインも印象的です。
2皿目
- 料理:旬魚介の盛り合わせ(寒ぶりと菜の花のタルタル、牡蠣のオイル漬け、新玉ねぎのポタージュ)
- ワイン:イタリア マルケ州ベルディッキオ「Supera」
寒ぶりと菜の花のタルタルの濃厚な味わいとベルディッキオの華やかな香りが完璧にマッチ。牡蠣はぷっくりとして臭みがなく、添えられたキノコは旨味が凝縮されて感動的な美味しさ。新玉ねぎのポタージュはピューレのような濃厚さで、ベルディッキオの穏やかな酸味とバランスが取れていました。ラベルの水墨画風デザインもエレガントで、目でも楽しめる一杯でした。
3皿目
- 料理:フォワグラ、温泉もやし
- ワイン:イタリア 赤ワイン「VIPRA」
フォワグラは口の中でとろけ、温泉もやしの素揚げがパリッとした食感を加えるコントラストが楽しい。先ほどのスプマンテと同じ「VIPRA」シリーズの赤ワインは、ブルーベリーのようなフルーティで軽やかな飲み口。ヘビの絵だけでなく、パイソン柄のようなヘビ模様が描かれたファッショナブルなラベルも、イタリアっぽくて印象的です。
4皿目
- 料理:福島の地鶏「川俣シャモ」のラビオリ、トリュフソース
- ワイン:アメリカ カリフォルニア シャルドネ「Spellbound」
しっかりとした歯ごたえのあるラビオリに濃厚なトリュフソースが絡み合い、その旨味をカリフォルニアらしい果実味豊かなシャルドネが支えます。ワインはパイナップルの香りが漂い、風味は杏仁豆腐のような個性を感じさせる仕上がり。残ったソースをパンにつけて楽しむという細やかな心遣いも嬉しいポイントでした。
5皿目
- 料理:和牛ランプ肉のグリル、子姫芋
- ワイン:イタリア シチリア ネロタボラ「Colpasso」
外側はウェルダン、中はミディアム・レアで、美しいグラデーション状に焼き上げられた和牛は官能的な柔らかさ。外がカリッと中がホクホクの子姫芋との相性も抜群です。バルサミコソースが、濃厚なアパッシメント製法の赤ワインと調和し、芳醇な余韻を楽しませてくれました。
デザート
- 料理:季節フルーツのドルチェ(ピスタチオのアイスクリーム、チーズケーキ、イチゴ)
- ペアリング:コーヒー
- 追加ワイン:イタリア 白ワイン「VIPRA」
ピスタチオのアイスクリームとチーズケーキ、イチゴが華やかに彩られた一皿。さっぱりとした甘さのアイスクリームと、絡みつくような濃厚さを持つチーズケーキ、スライスされたイチゴを交互に口に運ぶ。それぞれの濃さが異なり、いつまでも食べ飽きない一皿。コーヒーとのペアリングで、心地よい締めくくりとなりました。
ヘビのラベルが気に入ったVIPRAには、白ワインもあるということだったので、追加注文でちょっとだけいただきました。
まとめ
料理とワインのペアリングはどれも美しく調和し、まるで音楽の五線譜のようなハーモニーを奏でていました。すべてが高次元でまとまり、五感をフルに使って楽しむ特別な時間を提供してくれます。ぜひ一度、足を運んでみてはいかがでしょうか?