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Alsace

アルザスについて

フランスとドイツの国境に位置するアルザスは、フランスとドイツが融合した独自の文化を持つ地方です。中世に建てられたおとぎ話に出てくるような建物や、ドイツ語に似たアルザス語が併記された標識など、他のフランスの地域では見られない特色を多く感じます。

ディズニーの「美女と野獣」やスタジオジブリの「ハウルの動く城」は、アルザス地方の風景にインスピレーションを受けた映像作品として特に有名です。中世はアルザスが繁栄を極めた時代。そんな中世の面影を色濃く残す美しい町が、いまだに息づいているのです。

代表的なワイン

  • 単一品種から作られる辛口白ワイン
  • 主にリースリングから作られる甘口白ワイン
  • 発泡性ワインのクレマンダルザス

歴史

こちらの記事をご参照ください。

アルザスワインの歴史

地形と気候

アルザス地方の西側にはヴォージュという山脈があります。この山脈のおかげでフェーン現象が起こり、西からの湿った雲が遮られます。その結果、アルザス地方はフランスの中で最も晴れる地域の一つとなります。同じような緯度のワイン産地にシャンパーニュ地方がありますが、そちらは雲が多い天候です。ピカピカの晴天の下でワイナリー巡りをできるのは、アルザスならではのメリットです。

晴れる日が多いこの天候からは、ワイン産地としても恩恵を受けています。雨が少なくブドウがカビや病気の影響を受けにくいので、農薬をあまり使わなくても健康なブドウを栽培できるので、アルザスでは無農薬やオーガニック栽培のブドウでできたワイン作りが盛んです。

さらに雨が少ないので、ブドウを長期間に渡って木の上で熟成させることができます。こうして作られるのがヴァンダンジュ・タルディヴと呼ばれる遅摘みブドウから作られるワイン。完熟したブドウを使うことで、ワイン自体の味わいが非常に凝縮し、味わいの良いワインとなります。

ぶどうの品種

アルザスワインは単一品種で作り上げられることが多く、透明感のあるみずみずしい味わいのワインを生産している産地です。原料となるブドウ品種をワイン名としており大変わかりやすいのも特徴です。また、生産されるワインの90%以上が白ワインです。辛口の軽いタイプから、芳醇でしっかりしたタイプまで多彩な味わいが楽しめます。

栽培品種の数は多く、ライン川を隔ててドイツと国境を接していることから、ドイツを代表する品種を栽培していますが、ワインの仕上がりはドイツのものと比較すると辛口で、フランスらしさが際立つ独自の味わいを貫いています。

それでは、主な品種を簡単にご紹介しましょう。

リースリング

アルザスといえばリースリング。もともとはドイツの品種でしたが、アルザスでは15世紀頃から栽培されており、1960年代からは最も広く栽培されている品種です。現代では、アルザスの耕作面積の約22%を占めています。

酸味がしっかりとしていて、長期熟成させることも可能です。辛口で柑橘類、リンゴ、白桃、洋ナシ、白い花のような香りがします。熟成するとハチミツや石油のような香りが出てくるのも特徴の一つです。爽やかなミネラル感を楽しむことができます。

ドイツで作られるリースリングのワインよりも辛口で、ボディもしっかりしたものが多いです。

合う料理:ゆずや金柑と一緒に調理した魚介類や鶏肉、豚肉など。マスタードやクミンなどのスパイスや生姜などとも相性が良い。

ピノ・グリ

ピノ・ノワールが突然変異して生まれた品種と言われています。17世紀にアルザスに入って来ました。イタリアでは「ピノ・グリージョ」という名前で呼ばれている品種と同じ品種ですが、アルザス&ドイツのピノ・グリと、イタリアのヴェネト州などで作られている安ウマワインのピノ・グリージョとはDNAが少し異なるため、味わいも違います。アルザスのピノ・グリは凝縮感があり、アプリコットやドライフルーツの香りを持ち、まろやかでボディも重厚です。数年寝かせて熟成を楽しむこともできます。

合う料理:赤ワインの代わりとしてしっかりとした肉料理やフォワグラとともに。

ゲヴュルツトラミネール

アルザスには17世紀末に植えられたそうで、舌を噛みそうになるゲヴュルツトラミネールという名前は、ドイツ語で「スパイシー」「芳香豊か」という意味だそうです。その名の通り、独特な香りで、バラ、桃、アプリコット、ライチのような華やかなアロマを持ちます。余韻に感じる苦味が、一層リッチな味わいを醸し出します。

力強く豊かな味わいはフォアグラと合わせるのが王道のペアリングです。またタイ料理などのエスニック料理にも合います。

ピノ・ブラン

繊細かつフルーティーで、発泡性ワインのクレマンダルザスのベースワインに使われることが多い品種です。寒さに耐性があり、フレッシュな酸を保ったまま完熟することができます。モモやりんごのような果実系の香りがあります。

合う料理:前菜やスープ、キッシュ、魚介類、軽い鶏肉料理など

シルヴァネール

摘みたてのハーブや柑橘類、りんご、白い花を思わせる華やかな香りが特徴の品種です。

18世紀にオーストリアもしくは名前の語源に近いトランシルヴァニア地方からアルザスに入ってきたと考えられています。今では生産しているのはアルザスとドイツのみなので、希少性が高く珍しい品種です。アルザスで見かけたら、是非試してみたい品種ですね。

合う料理:ディル、イタリアンパセリ、セルフィーユ、バジリコといったハーブ類を使った前菜。ハム、ソーセージ、サラダ、魚介類、貝類、マリネなど。

ミュスカ

ミュスカはずばりマスカット。グリーンマスカットやアプリコット、白い花のような甘い香りと、フレッシュで爽やかな酸味が特徴的です。アルザスのミュスカは辛口ワインに仕上げることが多いです。

ミュスカには、ルネサンス期からアルザスにあった伝統的なミュスカ・ア・プティ・グランと、1960年代にフランスの南西から来たミュスカ・オットネルの2種類があります。ミュスカ・ア・プティ・グランの方が、より凝縮した上質なワインを作れるのですが、育てにくい品種なのであまり多く栽培できないそうです。したがって、通常はミュスカ・オットネルとブレンドすることでワインを作ります。

合う料理:食前酒(アペリティフ)として飲むのがGood。

ピノ・ノワール

アルザスで作られる唯一の赤ワイン用品種がピノ・ノワールです。チェリーやラズベリーなどの赤い果実のようなアロマと、微かに樽香のニュアンスを持つワインもあります。近年では温暖化に伴い、アルザスのピノ・ノワールも完熟し、品質が向上したと評価が高まっているそうです。

ワインづくり

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このブログの運営者のあけみと申します。晩酌のワインと、ワイナリーツアー旅行を楽しみに生きています。ワイン資格のWSET取得を機に、ワインの勉強が趣味となりつつあります。このブログでは私なりのワインの楽しみ方や、ワイナリーツアー旅行記などをご紹介しています。