ディズニーの「美女と野獣」やスタジオジブリの「ハウルの動く城」は、アルザス地方の風景にインスピレーションを受けた映像作品として特に有名です。中世はアルザスが繁栄を極めた時代。そんな中世の面影を色濃く残す美しい町が、いまだに息づいているのです。
アルザス地方の西側にはヴォージュという山脈があります。この山脈のおかげでフェーン現象が起こり、西からの湿った雲が遮られます。その結果、アルザス地方はフランスの中で最も晴れる地域の一つとなります。同じような緯度のワイン産地にシャンパーニュ地方がありますが、そちらは雲が多い天候です。ピカピカの晴天の下でワイナリー巡りをできるのは、アルザスならではのメリットです。
晴れる日が多いこの天候からは、ワイン産地としても恩恵を受けています。雨が少なくブドウがカビや病気の影響を受けにくいので、農薬をあまり使わなくても健康なブドウを栽培できるので、アルザスでは無農薬やオーガニック栽培のブドウでできたワイン作りが盛んです。
さらに雨が少ないので、ブドウを長期間に渡って木の上で熟成させることができます。こうして作られるのがヴァンダンジュ・タルディヴと呼ばれる遅摘みブドウから作られるワイン。完熟したブドウを使うことで、ワイン自体の味わいが非常に凝縮し、味わいの良いワインとなります。
<準備中>
2020年12月2日