
プロセッコのロゼ
プロセッコ専門店訪問
1ヶ月ほど前、お仕事の関係で、職場の近くにあるプロセッコ専門店に連れて行っていただいたのですが、マニアックなお店だったので、一人でこっそり再訪問しました。
プロセッコとか言われてもナニソレ?だと思います。分かります。
プロセッコは、イタリアで作られるスパークリングワインのこと。ワインに興味ない人に、もっと分かりやすく伝えるとしたら「イタリアのシャンパン」って感じでしょうか。
そういう言い方をすると、ワインに詳しい方に怒られそうなので、プロセッコとシャンパンは違うんだよということを説明しておきます。
プロセッコの概要
スパークリングワインについて
まず大前提として、泡が出るワインはまず普通のワインを作ってから、それをもう一度発酵させて作ります。二次発酵の時に出てきた二酸化炭素をワインに閉じ込めることで、シュワシュワの泡が出るようになります。
産地
プロセッコはイタリアの北東部、ヴェネト州で作られます。・ブドウ品種ブドウ品種はグレラという品種を最低85%使います。
製法
二次発酵にタンクを使う”タンク方式”で作られます。20世紀初頭にタンク方式が発明されるより前からあった”瓶内二次発酵”と比較すると、早い、安い、労働力が少なくて良いというメリットがあります。
味わい
瓶内二次発酵は時間をかけて二次発酵を行うため、独特の複雑性のある味わいが生まれます。一方、タンク方式はベースとなるワインの味わいをそのまま楽しむことができます。プロセッコの場合、グレラの特徴であるフローラルな香りを生かしたワインを作れます。
プロセッコロゼの誕生!
で、今回そのマニアックなお店に行って教えていただいたことがあります。
なんと、プロセッコにロゼが登場していました〜!!
前回訪問した時もロゼをいただきましたが、プロセッコのロゼって今年からリリースされたばかりだったらしいです。
それまでは、プロセッコは白だけだったんですね。使用するブドウ品種は85%以上はグレラで、ロゼの場合は黒ブドウのピノ・ノワールを使います。15%の中なら、他の土着品種を使ってもOK。
もう少し正確に言うと、以前からこの作り方をしたロゼのスパークリングはあったようですが「プロセッコ」と名乗ることができなかった。それが、認可されてできるようになった。ということのようです。
日本ではイマイチ感じられないのですが、世界的にはロゼワインは今、大ブームで超人気らしいです。プロセッコもその流れに乗れるようになったということでしょうか。
お店のオーナーさんが知る限り、認可されるのに3年はかかっていたので、実際に現地の関係者が尽力したのは、もっと長い期間だったと思う、と言っていました。
「プロセッコ」を名乗れるとか名乗れないとか言うのは法律に関係してくる部分なので、そうした働きかけが必要になってくるのだと思われます。
今回、お店では4種類のプロセッコを比較テイスティングできるメニューを注文しました。
- リンゴのような爽やかで甘みのあるフルーティーな香り、オフドライ
- パイナップルや白桃のような濃厚な香り、オフドライ
- ミネラル感たっぷり、後味に甘みを全く感じない超ドライタイプ
- ロゼ。ピノ・ノワールのベリーの香りと味わいに少し苦味を感じる
産地も製法も使用するブドウ品種もほぼ同じなのに、全然味わいが違くてホント面白い!
インフォメーション
店名:MARTINOTTI(マルティノッティ)
Webサイト:https://prosecco.tokyo/