東洋文庫ミュージアムとマリー・アントワネットゆかりの品
新型コロナの影響で気軽に海外に行けなくなってしまったので、日本国内にあるフランスっぽい場所を訪ねて遊んでいます。
aruco 東京で楽しむフランス というガイドブックで、「マリー・アントワネットゆかりの品がある」として紹介されている東洋文庫ミュージアムに行ってきました。
美術館巡りのきっかけはこちらの記事↓をご覧ください。
場所は地下鉄駒込駅から徒歩8分のところにあります。広く一般の方々に東洋学について興味を持ってもらうことを目的として2011年に設立された美術館で、元々は三菱第三代社長の岩崎久弥氏によって設立された東洋学研究図書館です。
モリソン書庫
約2万4千冊もの本が埋め尽くすこちらはモリソン書庫。貴重な本がずらりと並びます。
平和の経済的帰結
こちらは1920年にロンドンで発刊された、著名な経済学者であるあのケインズの平和の経済的帰結。日本銀行の相殺や大蔵大臣などの要職を歴任した、井上準之助の旧蔵書で、本にある書き込みも井上準之助のものかもしれません。
マルコポロ紀行&東方見聞録
左のマルコポロ紀行は、1912年に東京で発刊されたもの。
右の東方見聞録は、1957年にヘルシンキで発刊されたものなので、フィンランド語で書かれています。東洋文庫にはマルコ・ポーロ関連の資料が80以上もあるそうですよ。
千福寺多宝仏塔感応碑文
こちらは唐代の著名な書家である顔真卿が皇帝の命令で書いた石碑の拓本です。実際に西安に現存する石碑は2.85m✖️1.02mの巨大なものですが、損傷が少なく字数も多いため、広く楷書のお手本に用いられてきたそうです。
東方見聞録
1671年に発刊の東方見聞録です。歴史でも学び、多くの日本人はそのタイトルは知っている本だと思います。ベネチアの商人マルコ・ポーロの東方への大旅行をまとめた書籍で、アジア各地の情報を西洋に伝えた書として有名です。15世紀後半以降に様々な言語の訳本が各地で刊行され、世界的なベストセラーとなりました。
この展示ページの図版は、マルコ・ポーロがモンゴル帝国の皇帝フビライに謁見する様子を描いているそうです。
展示室
古今和歌集
イエズス会士書簡集
こちらがマリー・アントワネットが所有していたイエズス会士書簡集。併設されたカフェでは、この本をモチーフにした「マリー・アントワネットのお重」も楽しめるそうですよ。
解体新書
江戸時代の医師、杉田玄白が「ターヘル・アナトミア」という解剖書を翻訳したのが有名な解体新書です。こちらも展示されています。
マリー・アントワネットの手紙
マリー・アントワネットが処刑当日の早朝に義妹宛に書いた手紙の写しです。
この手紙の内容について、ネットで面白い記事を見つけました。
https://www.kk-bestsellers.com/articles/-/2605/
まとめ
展示品は、この記事でご紹介した以上にたくさんあります。本の博物館は初めての体験だったので、歴史の勉強で学んだ本がどういう形だったのかなど見ることができたのはとても面白かったです。
インフォメーション
東洋文庫ミュージアム
住所:東京都文京区駒込2−28−21
10:00~17:00(最終入場16:30)
休:火曜、年末年始