シャンパーニュ・メゾン訪問のためのシャンパン入門講座

こんにちは。
WSETレベル3試験に向け勉強中の、あけみ(@akemi_246)です。

この記事では、シャンパーニュ地方をワイナリー訪問するにあたり、シャンパンについて予習をしておきたいという方向けに、シャンパンの製造方法やラベル表示による味わい・スタイルの違いを簡単にご紹介します。

ラグジュアリーの代名詞「シャンパン」

シャンパンと聞いて、真っ先に思い浮かべるのは「お祝いの席で出される、泡の出るワイン」というイメージではないでしょうか。

F1レースの勝者がシャンパンをかけ合い勝利を祝ったり、結婚式の席で乾杯に使われたり。シャンパンには特別な飲み物という華やかなイメージがあります。

ブラックやゴールドを多用した高級感漂うパッケージもさることながら、“シャンパンゴールド”の名にふさわしい綺麗な色のワインの中、キラキラと輝く泡が途切れなく溢れ出てくる様子はとても美しく、見るたびにうっとりしてしまいます。

とはいえ、泡の出るワインをすべて「シャンパン」と呼んでしまうのは正確ではありません。「シャンパン」とは、泡の出るワインの中でも、フランスのシャンパーニュ地方で造られたものだけを指すのです。その他の泡の出るワインは「スパークリングワイン」と呼びます。

シャンパンのスタイル

シャンパンはどうやって造られるの?

ワインラベルには通常、年号が入っているものなのですが、シャンパンには基本的には年号が入っていません。

年号はワインを作るためのブドウが収穫された年を表しています。年号がないということは、収穫された年を正しく表せないということです。なぜかというと、シャンパンは複数の収穫年から作られたワインを使うからなのです。

もう少し詳しくお話しすると、まず、ベースとなる普通のワインを作ります。今年も来年も、再来年もベースのワインを作ると、何年か分のベースワインができますね。

で、シャンパンメーカーが「こういう味にしたいな」という味わいを作り出すために、複数年のベースワインをブレンドして、シャンパンの素となるワインを作るのです。

これを瓶詰めして放置しておくと、瓶の中で発酵が進みます。発酵により生じた二酸化炭素がワインに溶け込むことで、泡の出るワインが完成するのです。

ワイナリー訪問の際は、シャンパン作りには (1)ベースワインを作る工程(発酵=Fermentationファーメンテイション)と(2)泡を作る工程(瓶内二次発酵=Second Fementationセカンド ファーメンテイション)の、大きく2つの工程に分かれていることを知っておくと良いですよ。

ブドウは誰が作ってるの?

さらに、ワイナリー訪問の際にぜひ知っておいていただきたいのが「そのシャンパンメーカーのブドウを誰が作っているか?」という点。

「誰が」と行っても、スーパーの野菜売り場にある顔の見える野菜のように「〇〇県の●●さん」とかではありませんよ。

シャンパンメーカーには、自社で栽培したブドウを使ってシャンパンを作るメーカー(RM; Récoltant-Manipulantレコルタン・マニピュラン)と、ブドウの栽培は農家さんに任せて、醸造と販売のみに特化するメーカー(NM; Négociant-Manipulantネゴシアン・マニピュラン)があります。

有名なシャンパンメーカーはNMのことが多いですが、RMかNMかはラベルに書いてあるので、ぜひチェックしてみてください。

自社がいかに素晴らしいブドウを「作るか」を話してくださるワイナリーさんもいれば、いかに素晴らしいブドウを「仕入れているか」を話してくださるワイナリーさんもいるので、そこを把握しておくだけでも話の流れを掴みやすいと思います。

試飲するワインはどう選べば良い?

難しい知識がなくとも、確実に美味しいワインを楽しめるのがシャンパンの魅力。そうは言っても、せっかくシャンパーニュ地方まで足を運ぶなら、後悔なきよう試飲するシャンパンを楽しんで頂きたいです!

ラベル表記(メニュー表記)の違いが、味わいやスタイルにどのような違いがあるかをご紹介します。ここでは私オススメのワイナリー 、テタンジェのラインナップを例に挙げて見ていきましょう。

>>> ワイナリー巡り:テタンジェ

NV;Non-vintageノン・ヴィンテージ

ヴィンテージとは収穫年のこと。それがNonということは、複数年のベースワインから造られたシャンパンということになります。そもそもNVにする目的はは、毎年同じような味わい&スタイルのシャンパンを作ること。よって、メーカーの標準的なシャンパンはNVとなります。味わいは軽やかで、柑橘系や青リンゴのような爽やかな風味を感じます。

例)Brut Reserve(ブリュット・レゼルヴ)

Vintage/Millésiméヴィンテージ/ミレジメ

実は、シャンパンには収穫年が表記されるものもあります。素晴らしいブドウが収穫できた年のみ、その年だけのブドウを使ったベースワインからシャンパンを作るのです。ミレジメのシャンパンは二次発酵のための瓶詰めをされてから最低3年間は熟成させなければならないと定められています。したがって、瓶内熟成したワインの特徴であるブリオッシュやチーズのような風味も加わり、フレッシュかつ複雑な味わいとなります。

例)Brut Millésimé(ブリュット ミレジメ)

Grand Cruグラン・クリュ

クリュという言葉は他のフランスの産地では「畑・区画」を表しますが、シャンパーニュ地方においては「村」と同義語で使われています。シャンパーニュ地方の17の村が、この地方で最も優れた素晴らしいブドウを生産する産地として格付けされています。この格付けされた村々をグラン・クリュと呼びます。グラン・クリュで取れたブドウだけを使ったシャンパンもまた、特別なシャンパンとして生産されています。

例)Prelude Grand Cru(プレリュード・グラン・クリュ)

Roséロゼ

ロゼはフランス語でピンク色のことです。ピンク色は、赤ワインを作る黒ブドウを使いますが、シャンパーニュ地方では白ワインを作る白ブドウも混ぜることもあります。白いシャンパンと比較して、レッドチェリーや赤スグリなど新鮮な赤い果実の風味を感じます。

例)Prestigne Rosé(プレスティージュ・ロゼ)

Prestigneプレスティージュ

メーカーが特別に作った最高級のシャンパンをプレスティージュ・シャンパーニュと呼びます。各メーカーがプライドと魂を込めて作る珠玉の一本で、味わいも格別。濃厚で複雑な味わいは、ぜひともワイナリーで体験して頂きたいです。

例)Comtes de Champagne(コント・ド・シャンパーニュ)

Blanc de Blancsブラン・ド・ブラン

シャルドネ
シャルドネ

白ブドウだけで作られた白ワインのことをブラン・ド・ブランと呼びますが、シャンパンでは、シャルドネというブドウ品種100%で作られたものをブラン・ド・ブランと呼びます。ブラン・ド・ブランは非常に爽やかで軽やか、辛口で夏の暑い日にぴったりの味わいのものが多いです。

Blanc de Noirsブラン・ド・ノワール

ピノ・ノワール
ピノ・ノワール

黒ブドウだけで作られた白ワインのことをブラン・ド・ノワールと呼びます。シャンパンでは主にピノ・ノワールというブドウ品種100%で作られたものをブラン・ド・ノワールと呼びます。見た目は白いシャンパンで、重厚でふくよかな味わいを感じるしっかりしたシャンパンです。

甘辛表示

シャンパンは、出荷前に甘さを調整するためにリキュールを添加します。このリキュールの量によって甘さが変わるので、甘辛表示は味わいの目安となります。代表的なものは以下の3つです。

  • Brut Natureブリュット・ナチュール:リキュールを加えないので、辛口
  • Brutブリュット:辛口〜オフドライ
  • Demi-secドゥミ・セック:やや甘口

※なお、こちらでご紹介しているスタイルはおおよその傾向ですので、目安として使ってくださいね!

もっとシャンパンについて学ぶには?

こちらの本は、ワイン&シャンパンについて詳しくない人にも読みやすくてオススメです。シャンパンの歴史や醸造など、ワインの資格取得の際に学ぶような内容が詰め込まれていますが、テンポよく、難解な言葉も易しい言い回しにして解説してくれています。

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