WSET レベル2 セッション8

いよいよWSETレベル2のクラスもこの回が最後となりました。セッション8は発泡性ワイン(スパークリングワイン)と酒精強化ワイン(フォーティファイドワイン)です。

発泡性ワイン

まず、スパークリングワインはシュワシュワとした泡が出てくるワインのこと。結婚式などのお祝いの席で、乾杯の時によく出てくるワインです。代表的なものだと、シャンパーニュが挙げられます。

シャンパーニュ(もしくはシャンパン)という名称を使えるスパークリングワインは、フランスのシャンパーニュ地方で作られたものだけです。私の経験上、結婚式の乾杯でシャンパーニュが出てくることはあまりなく、その代わり「カバ」というスペインのスパークリングワインをよく見かけます。

シャンパーニュもカバも、作り方の工程は同じで、その工程のことを「トラディショナル方式」と呼びます。授業ではそうした工程やそれぞれの違いなどを学びます。

ちなみにこちらの写真は、以前にシャンパーニュ地方を旅した時に見させていただいたものです。

トラディショナル方式の他にも「タンク内発酵」と「アスティ方式」という作り方が存在します。代表的なタンク内発酵で造られるワインはプロセッコ、アスティ方式はアスティです。

発泡性ワインはベースのワインを作り、密閉性の高いタンクや瓶に、酵母と糖と一緒に入れます。この状態で発酵させて(これを二次発酵と呼ぶ)二酸化炭素を発生させるのですが、密閉容器に入っているので二酸化炭素はワインに溶け込んでいきます。こうしてシュワシュワとした炭酸タイプのワインができあがります。

これが基本的な作りかた。

発泡性ワインのテイスティング

テイスティングではそれぞれのワインをいただけたので、比較することができました。

  1. プロセッコ
  2. カバ
  3. シャンパーニュ
  4. アスティ

プロセッコ・エクストラドライ

プロセッコはグレラというイタリアの白ブドウを使う発泡性ワインです。産地はヴェネト州。密閉タンクで発酵させます。タンク方式は二次発酵のあと、すぐに澱を取り除きます。澱は、ワインと一緒に熟成させるとパンのような風味が生まれるのですが、それを行いません。そうすることで、ブドウ本来のフルーティーで爽やかな風味を味わうことができます。

モンサラ カバ ブリュット

カバはスペインのカタルーニャという地方で造られる発泡性ワインです。地元のブドウ品種やシャルドネ、ピノ・ノワールを使って造られます。トラディショナル方式といって、二次発酵を瓶内で行う方法で造られます。この方法だと、二次発酵後は澱と接触させて熟成させることが多いので、独特のパンやイーストの風味が加わります。

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スペインの有名な発泡性ワイン、カバ。カバの大半はカタルーニャで生産されていて、こちらのワインもカタルーニャ産です。 ・ シャンパーニュと同じ瓶内発酵された発泡性ワインで、澱と接触させながら熟成するので、いくらかの酵母(ビスケットやパン、トーストなど)の香りを含みます。 ・ 中程度のレモン色。香りは中程度、リンゴや洋梨、レモン、パン、トーストの香りがあります。 辛口で酸味はやや高めの中程度、アルコールは中程度(11.5%)。ミディアムボディで風味の強さは中程度、余韻も中程度。

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モエ・エ・シャンドン モエ・アンペリアル

フランス シャンパーニュ地方で造られるシャンパーニュは発泡性ワインの代表格です。中でもモエ・エ・シャンドンは最大級の生産者。モエ・アンペリアルとはノン・ヴィンテージ(NV)のことですが、ノン・ヴィンテージとは複数の収穫年のベースワインを使っているという意味です。発泡性ワインはノン・ヴィンテージであることが一般的。気候に恵まれた素晴らしい収穫年のみ、その年だけのスペシャルなワインを造ります。

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モエ・エ・シャンドンのシャンパーニュ。 2枚目と3枚目はエペルネのモエ・エ・シャンドンの本社と、そこにあるドン・ペリニヨンの像で、世界有数の規模を誇るシャンパーニュメーカーです。 ・ シャンパーニュは普通のワインを酵母と糖と一緒に瓶に入れ、密閉した状態で二次発酵させます。その時に気泡が生成され、発泡性ワインとなります。 ・ 中程度のレモン色。香りはやや強めの中程度。レモン、赤リンゴ、桃、赤スグリ、ハチミツ、トースト、キャラメル、クルミと言った複雑な香り。 辛口で酸味は高く、アルコール中程度(12%) ミディアムボディで風味の強さは強く、余韻はやや長めの中程度。 非常に良質なワインです。 ・ #シャンパーニュ #ワイン好きな人と繋がりたい

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天使のアスティ

アスティはイタリアのピエモンテで造られる甘口・ライトボディの発泡性ワインです。モスカート(マスカット)から造られていて、味わいもマスカットの風味がとても強く、ワイン初心者にも飲みやすいタイプの味わいだと思います。

酒精強化ワイン

「酒精」とはアルコールのことで、酒精強化ワインとはアルコールを強めたワインのことです。酒精強化ワインには辛口と甘口があり、辛口の代表はシェリー、甘口の代表はポートです。

シェリー

シェリーはスペイン南部のアンダルシア地方で造られています。パロミノというブドウ品種から造られます。

ポート

ポルトガルで地元の黒ブドウから造られる甘口の酒精強化ワインです。甘口にするために、途中で発酵を止めて造ります。瓶で熟成させるポートをヴィンテージ・ポート、大樽やステンレスタンクで熟成させるポートをルビー・ポート。小樽で熟成させるポートをトーニー・ポートと言います。