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ワインアロマキットで嗅覚トレーニング

ボルドー旅行の時に、ワインアロマキットを購入しました。今日は私が購入したワインアロマキットについてご紹介いたします。

購入場所

ボルドーのワイン総合施設シテ・デュ・バンで購入しました。金額は165.00ユーロ(約20,000円)です。Pulltexというワイングッズメーカーさんの商品です。

ワインアロマキットの香りの種類

実はこのPulltexワインアロマキット、何の香りが含まれているか梱包に記載されていないんです。全容を把握できないまま購入するのはちょっと賭けのようでしたが、安かったので思い切って購入しました!

40種類の香りは以下の内容でした。もし購入される方がいたらご参考にどうぞ。

  1. Strawberry / イチゴ
  2. Plum / プラム
  3. Red current / レッドカラント
  4. Raspberry / ラズベリー
  5. Liquorice / リコリス
  6. Pine / 松
  7. Tobacco / タバコ
  8. Pepper / 胡椒
  9. Chocolate / チョコレート
  10. Truffle / トリュフ
  11. Vanilla / ヴァニラ
  12. Leather / レザー
  13. Lemon / レモン
  14. Grapefruit / グレープフルーツ
  15. Quince / マルメロ
  16. Apple / リンゴ
  17. Peach / 桃
  18. Apricot / アプリコット
  19. Banana / バナナ
  20. Hazel nut / ヘーゼルナッツ
  21. Honey / はちみつ
  22. Rose / バラ
  23. Honeysuckle / スイカズラ
  24. Boxwood / ツゲの木
  25. Caramel / カラメル
  26. Acid sweets / 甘酸っぱい
  27. Amber / 琥珀
  28. Butter / バター
  29. Fig / イチジク
  30. Violet / スミレ
  31. Cinnamon / シナモン
  32. Green pepper / ピーマン
  33. Mushroom / きのこ
  34. Lychee / ライチ
  35. Tea / お茶
  36. Hay / 干し草
  37. Cork / コルク
  38. Mildew / かび
  39. Sulphur / 硫黄
  40. Skatole / スカトール

便利なところ

ワインに含まれる香りを分解して認識できる

たぶん、一番オーソドックスな使い方かと思います。香りが一つ一つ、このような小さな瓶に詰まっているので、キャップを取って香りを確認します。

外では難しいですが、家でワインのテイスティングをする時にも使えます。実際のワインの香りを取ろうとしても「この甘い香りは何だろう?」と分からない時。このワインアロマキットとワインとを比較しながら嗅いでみて、その香りが何なのかを判別することができます。

香りからブドウ品種を理解できるようになる

付属のこの本(冊子?)が優秀でした!この本は英語・フランス語・ドイツ語・イタリア語・スペイン語だけで表記されていて、日本語がありません。なので少し面倒くさくて、あまり読んでいなかったのですが…。

しっかり読んでみたら、すごく勉強になることが書いてありました!

バターの香りは誰もが知っている香りで、小瓶で改めて確認するほどのこともありません。一方、この本は知らないことばかりが書いてあり、目から鱗でした。

この香りは若いヴィンテージの赤ワイン(カベルネやテンプラニーリョ)にも検知することができる。

Pulltex Wine Essence

バターの香りはマロラクティック発酵という醸造プロセスの中で、白ワインにおいてその風味が発生する。赤ワインもマロラクティック発酵はさせるものの、バターの風味はしない。というのが教科書の基本。

しかし、以前に行ったブラインドテイスティング会で、テンプラニーリョから謎の乳製品の香りがしたのが不思議でした。その答えがこの中にあったわけです。

この発見以降、四苦八苦しながらもこの英語の本を読むようにしています。

日本人が聞き慣れない香りを知ることができる

ワインスクールのテイスティングで、先生が普通に言うのが「リコリス」「西洋スイカズラ」という言葉。日本に生まれて日本で暮らしていたら、あまり馴染みのない香りですよね。

そういった香りを知ることができるのもメリットです。

私にとっては「お茶」という香りも難しいと思いました。日本人にとってはお茶は日本茶であり緑茶です。しかしワインの主流である西洋人にとっての「お茶」が、どのお茶を指すのかは謎でした。

色々ある「お茶」の中から、どういった香りが「お茶」なのかを把握できるのもまたメリットだと思いました。